研究分担者 |
武田 喬男 名古屋大学, 水圏科学研究所, 教授 (60022604)
本多 嘉明 千葉大学, 環境リモートセンシング研究センター, 助教授 (60251774)
川村 宏 東北大学, 理学部, 教授 (40169769)
住 明正 東京大学, 気候システム研究センター, 教授 (10179294)
浅井 富雄 広島大学, 総合科学部, 教授 (80025288)
|
研究概要 |
宇宙からの地球観測情報は,地球環境の変動の機構を解明するために不可欠のものとなっている。衛星からの観測データの学術的な利用は,特定研究(1)「宇宙からのリモートセンシングデータの高次利用」(昭和60年度-62年度)において、衛星データは何に利用可能であるかを明らかにするための「衛星データ利用可能性の検証」に研究の主眼が置かれた。各専門分野毎に衛星データの検証および衛星データの処理方法が確立された。引続き,重点領域研究「衛星による地球環境の解明」(平成元年度-3年度)では,気圏,水圏,地圏の相互作用としての地球現象を解明するためにグローバルな視点で理学,工学,農学等の学際的研究が発足した。「グローバルな衛星観測とその解析」にもとづいた地球現象の変動に関する知見が蓄積された。 重点領域研究「衛星による地球環境の解明」終了後に,我国における衛星を利用して宇宙から観測されるデータを用いて,グローバルな地球環境の種々の変動を学術的な見地から解明するための研究を,世界の研究を凌駕する様に,更に発展させる必要があることが認識された。本研究は,そのための方策を検討し,次の重点領域研究としての研究を推進するための組織と研究計画を具体的に提案することを目的としている。 衛星観測データの地球環境の研究へ利用することは,大学における十分な基礎研究に基いて初めて可能となる。更に,地球をシステムとして捉え,学術的に解明することは,先端科学技術国として我国に期待されている学術的貢献を果たすことができ,大きな効果が期待されるので,「衛星計測による大陸規模の水・熱エネルギーフローの解明」を立案し,平成8年度発足の重点領域研究として申請し,発足することとなった。又,ネットワークに基づく衛星データセンター構想を検討し,主要地点に光ファイバが敷設され,その運用方法を研究している。
|