研究課題/領域番号 |
07358020
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研究種目 |
総合研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
医用生体工学・生体材料学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
土肥 健純 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (40130299)
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研究分担者 |
鈴木 真 東京大学, 大学院・工学系研究科, 講師 (50260500)
松本 博志 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (40010277)
辻 隆之 国立循環器病センター, 研究所, 研究部長 (00075764)
福井 康裕 東京電機大学, 理工学部, 教授 (60112877)
斉藤 正男 東京電機大学, 工学部, 教授 (60010708)
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研究期間 (年度) |
1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
1995年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
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キーワード | 医療ロボット / 福祉ロボット / 設計理念 / 安全性 / 高齢社会 |
研究概要 |
本研究では、医療・福祉分野でのロボットの研究開発に関し、各関連学会の研究者により医療・福祉ロボットの設計理念を提言することを目的とし、研究組織に加えて関連研究者にも公開された会議を2回(平成7年6月、平成7年11月)開催した。その議論から以下の点が明らかになった。 (1)医療及び福祉ロボットの「真のニーズ」は、初めにユーザの持っている「要求」とは異なるものである。従ってユーザの要求通りのものを開発しても有効に利用されるものとならない。そのため、設計開発の過程に最初からユーザが積極的に関与し開発者と議論していくことで、隠された「真のニーズ」を顕在化していかなくてはならない。そのための一般的な方法論は国際的に見てもまだ確立されておらず、現状では個々の開発過程の中で試行錯誤により行われている。 (2)医療及び福祉ロボットの実用化の最大の課題は「安全性」である。この安全性は機構等のハードウェアや制御ソフトウェア、インターフェースなど関連する要素技術全てに渡って実現されなくてはならない。その一方で開発するロボットの使用目的に応じて実現の在り方が様々異なる。従って、医療及び福祉ロボット全般について、まず分類・体系化を行った後、それぞれについて安全性を実現するための設計開発のガイドラインを定める必要がある。本年度の会議では主としてこのガイドライン案の作成について議論を行った。また、臨床での実用性評価の基準が確立されていないことから、評価のためのガイドラインが必要である。更に将来的にはこれらのガイドラインを基に、医療・福祉ロボットが真に実用化されるための「規格」の標準化作業を行わなくてはならない。 (3)本研究の成果を核として高齢者の生命・生活を支える基礎技術体系をまとめ、平成9年度発足分の重点領域研究「長寿社会を支える先端基礎工学」として申請した。
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