配分額 *注記 |
28,800千円 (直接経費: 28,800千円)
1997年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1996年度: 6,200千円 (直接経費: 6,200千円)
1995年度: 20,400千円 (直接経費: 20,400千円)
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研究概要 |
衝撃波を含む遷音速せん断流れ場の三次元構造および非定常挙動を測定できるレーザ計測法を開発し,衝撃波と干渉する遷音速せん断流れ場として衝撃波-境界層,ならびに衝撃波-自由せん断層の三次元干渉問題に本レーザ計測法を適用して,それらの干渉場における三次元流れ構造および非定常挙動に関する詳細なデータを取得した.その計測データおよび数値シミュレーションから衝撃波を伴う遷音速せん断流れ場の非定常三次元構造を解析し,以下の結果が得られた. レーザ誘起蛍光法による三次元流れ計測システムを用いてスイ-プバンプ付きダクト内遷音速流れ場の三次元温度分布を測定した結果,バンプにより誘起された衝撃波の三次元形状,ダクト壁面における衝撃波の反射形態,境界層のはく離など,遷音速ダクト内での衝撃波と境界層の三次元干渉場における極めて複雑な流れ構造を定量的に明らかにすることができた.本三次元流れ計測システムは,衝撃波と干渉する複雑な遷音速せん断流れ場の有力な三次元診断法であることが分かった. 超音速キャビティ流れ場の衝撃波と自由せん断層の干渉開題に,レーザー誘起蛍光法を用いた非定常三次元流れ計測システムを適用して,流れ場の温度の時間平均三次元分布および時間変動を測定した.その結果,キャビティ前縁から生じるはく離せん断層,キャビティ後縁から発生する離脱衝撃波,キゃビティ内の渦など,流れ場の三次元的構造を明らかにすることができた.また,キャビティ内の流れ場には発生原因が異なる三種類の自励振動形態が存在することが明らかになった.
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