研究課題/領域番号 |
07405040
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
無機工業化学
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研究機関 | 山梨大学 |
研究代表者 |
鈴木 喬 山梨大学, 工学部, 教授 (60020385)
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研究分担者 |
阪根 英人 山梨大学, 工学部, 助手 (50252010)
初鹿 敏明 山梨大学, 工学部, 講師 (50020417)
木野村 暢一 山梨大学, 工学部, 教授 (50029732)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
23,800千円 (直接経費: 23,800千円)
1997年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1996年度: 7,400千円 (直接経費: 7,400千円)
1995年度: 14,300千円 (直接経費: 14,300千円)
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キーワード | 組成変換格子イオンイオン交換体 / 人と環境の対話型 / 多機能性 / 創製 / イオン交換・吸着 / 殺菌不活化 / 銀担持組成変換水酸アパタイト / ウイルス / 細菌 / 不活化 / 殺菌 / トバモライト / ゾノトライト / 抗菌 / イオン交換 / 水熱合成 / 銀イオン / 環境対話型 / 格子イオンイオン交換体 / 組織変換アパタイト / カーボネートアパタイト / シリカアパタイト / 有害イオン |
研究概要 |
エントロピーの減少過程で生きている人間とエントロピーの増大する方向にある自然環境は地球上のマクロな世界を律っするエントロピー論的に対立する存在であり、環境問題の科学的な解決はきわめて困難である。したがって人間と環境はお互いにやさしく対話するしか解決法はないわけで、むしろこの事実を強く認識した例えば水酸アパタイトのようなイオン交換・吸着材料を開発すべきである。 水酸アパタイト〔Ca_<10>(PO_4)_6(OH)_2、HApと略記〕はリン鉱石の主成分として、生体内においては骨、歯の主成分として存在する自然環境と人間の両者になじみの深いしたがって両者間でやさしく対話可能な有害イオン除去用「格子イオンイオン交換体」であることを筆者等は見い出した。また、PO^<3->_4基の一部を土壌成分であるSiO^<4->_4で組成交換したケイ酸含有水酸アパタイト(SiAp)には殺菌作用のあることも見い出した。このように水酸アパタイト系格子イオンイオン交換体は人間にも環境にもやさしい多機能性イオン交換体であることが判明した。さらに天然には粘土鉱物の一種であるNa^+形テニオライトはK^+イオン記憶イオン交換体であることも見い出した。以上のように真に自然環境にも人間にもやさしい対話型の新しい多機能性イオン交換体はあり得るのであり,そのようなイオン交換体を開発するには先ず自然環境の方に目を向けて従来からそこに存在していた「物」,あるいは類似の「物」の中に気付かれずに秘められていた人間にとっても素晴しい多機能特性を抽出し材料として創製すればよいのである。
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