研究課題/領域番号 |
07406009
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
水産学一般
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
会田 勝美 東京大学, 大学院・農学生命科学研究所, 教授 (50012034)
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研究分担者 |
河野 迪子 東京大学, 大学院・農学生命科学研究所, 助手 (70092202)
小林 牧人 東京大学, 大学院・農学生命科学研究所, 助教授 (30183809)
鈴木 譲 東京大学, 大学院・農学生命科学研究所, 助教授 (40107412)
渡邉 俊樹 (渡辺 俊樹) 東京大学, 海洋研究所, 助教授 (00272526)
長澤 寛道 東京大学, 大学院・農学生命科学研究所, 教授 (60134508)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
31,100千円 (直接経費: 31,100千円)
1997年度: 5,200千円 (直接経費: 5,200千円)
1996年度: 6,300千円 (直接経費: 6,300千円)
1995年度: 19,600千円 (直接経費: 19,600千円)
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キーワード | 甲殻類 / クルマエビ / 生殖 / 脱皮 / CHH族ペプチド / ビテロゲニン / キチナーゼ / cDNAクローニング / ペプチドホルモン / CHH / MIH / 遺伝子発現 |
研究概要 |
1. クルマエビ眼柄内のサイナス腺より7種類のCHH族ペプチドを単離し、その一次構造を決定した。CHH族ペプチドの6種(Pej-SGP-I、II、III、V、VI、VII)は血糖上昇活性と卵巣における蛋白合成阻害活性を示し、1種(Pej-SGP-IV)は脱皮抑制活性を示した。この結果、前者は血糖上昇ホルモン・生殖腺抑制ホルモンと、後者は脱皮抑制ホルモンと考えられた。 2. 5種類(Pej-SGP-I、II、III、IV、V/VI)のCHH族ペプチドのC末端ペプチドを合成し、これらを用いて特異抗体を作製した。得られた抗体を用いて免疫組織化学的手法により、眼柄内X器官における神経分泌細胞の同定を行ったところ、Pej-SGP-I陽性細胞は終髄(MTGX-1とMTGX-3)、外髄(MEGX-1とMEGX-2)、内髄(MIGX-1)の5カ所に、Pej-SGP-II陽性細胞はMTGX-1とMTGX-3の2カ所に、またPej-SGP-III、IVおよび-V/VI陽性細胞はMTGX-1にのみ、存在した。さらに卵巣成熟に伴いPej-SGP-III、-V/VI陽性細胞には顕著な免疫染色性の低下が起こることから、これらのホルモンが卵巣成熟抑制に関与していることが判明した。 3. Pej-SGP-I、III、IV、VについてcDNAクローニングを行い塩基配列を決定した。遺伝子導入した大腸菌によりPej-SGP-IV大量生産系を確立した。生産されたホルモンは脱皮抑制活性を示した。 4. 成熟した卵巣から卵黄蛋白を単離し、そのN末端アミノ酸を決定した。この情報を基に遺伝子プローブを作製しノザン解析を行ったところ卵黄蛋白は卵巣で合成されていることが判明した。眼柄切除した雌では3日目から卵巣において卵黄蛋白mRNAの急上昇が起こることも明らかとなった。 5. キチナーゼを単離し、構造を決定した。さらに尾扇におけるキチナーゼ活性がエクジソン投与により上昇することも判明した。
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