研究課題/領域番号 |
07407002
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生理学一般
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
赤池 紀生 九州大学, 医学部, 教授 (30040182)
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研究分担者 |
原田 伸透 九州大学, 医学部, 助手 (90264043)
野田 百美 九州大学, 医学部, 助手 (80127985)
鍋倉 淳一 九州大学, 医学部, 助教授 (50237583)
尾野 恭一 九州大学, 医学部, 講師 (70185635)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
18,100千円 (直接経費: 18,100千円)
1997年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1996年度: 3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
1995年度: 13,100千円 (直接経費: 13,100千円)
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キーワード | 外側膝状体ニューロン / 逆行性蛍光トレーサー / 興奮性アミノ酸応答 / 抑制性アミノ酸応答 / 視神経切断 / 神経外傷 / 加齢 / 細胞内Cl^-濃度 / シナプス・ブートン標本 / 自発性シナプス後電流 / 抑制性シナプス後電流 / GABA / 興奮性アミノ酸受容体 / オートレセプター / GABA_B受容体 / マグネシウムブロック |
研究概要 |
正常ならびに視神経切断時における外側膝状体ニューロンの興奮性ならびに抑制性アミノ酸受容体応答について電気生理学的に調べるために、逆行性トレーサーを流入して外側膝状体ニューロンを同定した。その後、目的のニューロンを酵素と機械的処理で単離した後、電気生理学的学的手法を用いて検討した。 1.ニューロンに対する興奮性アミノ酸応答の力価の強さの順はKA>NMDA>AMPA>Gluであった。 2.視覚系の内因性興奮性伝達物質と考えられているN-acetyl-asparthyl-glutamete(NAAG)はNMDAとKAの両受容体を活性化した。 3.NMDA存在下のP_<Ca>/P_<Cs>=9.57、KAのそれは0.16であった。 4.加齢によって細胞内Cl^-濃度が変化した。0〜2日齢で35mM、2週齢で22mM、6ヶ月齢で15mMとなった。すなわち、幼若期においてはGABAは外側膝状体ニューロンに脱分極を起こし、細胞の興奮をもたらす。 神経軸策切断によって、細胞内Cl^-濃度の上昇とNMDA応答に対するMg^<2+>ブロックの減弱が発現した。 シナプス・ブートン標本を用い、抑制性GABA性神経終末部にNMDA、AMPA、KAの受容体があり、GABAの遊離を促進させるシステムが存在することが明らかとなった。この他、本神経終末にはGABA_B、mGluレセプターを介するオートレセプターも存在し、GABAの遊離を抑制した。
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