研究課題/領域番号 |
07407029
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
血液内科学
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
三浦 恭定 自治医科大学, 医学部, 教授 (60048965)
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研究分担者 |
室井 一男 自治医科大学, 医学部, 講師 (50190939)
今川 重彦 自治医科大学, 医学部, 講師 (60231164)
高徳 正昭 自治医科大学, 医学部, 助手 (20285787)
畠 清彦 自治医科大学, 医学部, 助教授 (80192699)
小松 則夫 自治医科大学, 医学部, 講師 (50186798)
清水 律子 自治医科大学, 医学部, 助手 (40226262)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
33,800千円 (直接経費: 33,800千円)
1997年度: 5,400千円 (直接経費: 5,400千円)
1996年度: 7,700千円 (直接経費: 7,700千円)
1995年度: 20,700千円 (直接経費: 20,700千円)
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キーワード | 造血幹細胞 / 造血因子 / 受容体 / シグナル伝達 / 巨核球株細胞 / 赤芽球分化 / STAT転写因子群 / アポトーシス / GATA-1 / 赤白血病 |
研究概要 |
血球の分化増即調節の分子機構を探るために、(1)造血因子受容体の発現、(2)シグナル伝達、(3)各細胞系分化の特異性決定機構の解明と転写因子の役割、(4)アポトーシスによる増殖の調節などを目的とした。正常の未分化幹細胞と幹細胞の性質を持つ株細胞(UT-7株細胞およびその亜株)を使用した。 1) UT-7株細胞のトロンボポエチン(TP)依存性亜株ではTP受容体C-mplや転写因子NF-E2が発現しTP及びエリスロポエチン(EP)転化によりJAK-2やSTAT-5蛋白のリン酸化、活性化が見られ、MAP KINASEおよびPLC-γ経路がTPにより活性化された。 2) UT-7亜株はエリスロポエチン(EP)により赤芽球へ、TPによって巨核球へと分化する。EPによる赤芽球分化に際し、転写因子STAT5のみが活性化されSTATlα、3はそれを抑制することがわかり、その作用機序につき遺伝子挿入実験により解明した。 3) EPによる受容体遺伝子の調節は細胞周期依存性であることを報告した。 4) TPのシグナル伝達にはprotein kinase Cとc-myc遺伝子の活性化を介する経路があること、またTPはEPとは別の情報伝達系路で赤芽球分化を起こしうることを報告した。 5) EP遺伝子の調節に5-promoter領域にあるGATA結合配列が発現抑制に重要な役割を果たしていることを報告しさらにその詳細について検討した。 6) EP受容体全長型と短縮型の発現とアポトーシス抑制について赤芽球産生の調節における役割を考察した。Fas,bcl-x等のアポトーシス関連遺伝子の役割を検討した。 7) 先天性-巨核球減少性血小板減少症のTP受容体遺伝子の解析を行った。一方未熟ヒトCD34陽性細胞はTP受容体のうちK型のみ発現し、P型はTPと培養後3日目より発現しており、機能のわからなかったK型受容体の作用について興味深い示唆が得られた。 以上3年間に多くの新知見を得ることができ、研究計画はほぼ順調に推移した。
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