研究課題/領域番号 |
07407036
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
胸部外科学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
井街 宏 東京大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (10010076)
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研究分担者 |
満渕 邦彦 国際, 産学共同研究センター, 教授 (50192349)
藤正 巌 政策研究大学院大学, 教授 (30010028)
阿部 裕輔 (阿部 祐輔) 東京大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (90193010)
鎮西 恒雄 東京大学, 大学院医学系研究科, 助手 (20197643)
馬場 一憲 東京大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (30181035)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
33,600千円 (直接経費: 33,600千円)
1997年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
1996年度: 4,300千円 (直接経費: 4,300千円)
1995年度: 26,400千円 (直接経費: 26,400千円)
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キーワード | 人工心臓 / 完全埋込型人工心臓 / 血液ポンプ / 制御方法 / 血液適合性 / 溶血 / 人工弁 |
研究概要 |
3年間の研究で以下の成果を得た。 1.流れ変換型拍動流完全人工心臓の開発 血液混合が少ない遠心ポンプ機構の研究を行い、血液混合率を20%まで低減できた。また、小型化、抗血栓性化、簡易化、省エネ化のために波動ポンプとJellyfish弁を組み合わせた新しい方式の人工心臓を開発した。 2.波動型完全人工心臓の開発 波動ポンプ2つと左右独立のブラシレスDCモータを組み合わせて世界で最も小型の埋込型完全人工心臓の開発に成功した。そしてポンプの成型方法、駆動制御方法について基礎的研究とソフトウエアの開発を行った。これらの結果、体重41Kgのヤギの胸腔内に埋め込んでほぼ11日間生存させることに成功し、同時に次のステップへのための問題点が把握された。 3.完全人工心臓の生理的制御方法の研究 バイオフィードバックの機構を利用して人工心臓を装着したヤギ自身に完全人工心臓の制御をさせる制御方法(1/R制御)によってヤギを最長532日間(動物実験では世界最長)成功した。この制御方法では従来の制御方法で見られた種々の病理像が全く見られなくなるという画期的な結果を得た。この方法を波動型完全人工心臓に適用する基礎的研究も行った。 4.材料表面への石灰沈着発生機構に関する仮説の提唱 人工心臓に300日以上用いたJellyfish弁の弁膜に生じた石灰沈着を詳細に分析し、石灰沈着が繰り返し引っ張り張力を受ける部位に好発することを発見しその機構に関する新しい仮説を提唱した。 5.センサの開発 血中のカテコラミン計測センサ、埋込型微小循環観察プローブの基礎開発を行った。
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