研究課題/領域番号 |
07407043
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
麻酔・蘇生学
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
藤原 直士 新潟大学, 医学部・附属病院, 講師 (70181419)
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研究分担者 |
渡邉 逸平 (渡辺 逸平) 新潟大学, 医学部・附属病院, 助手 (00251819)
田中 永一郎 久留米大学, 医学部, 講師 (80188284)
羽柴 正夫 (羽紫 正夫) 新潟大学, 医学部・附属病院, 講師 (30108047)
佐藤 一範 新潟大学, 医学部・附属病院, 講師 (70126415)
柾木 永 新潟大学, 医学部, 助手 (40272819)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
26,000千円 (直接経費: 26,000千円)
1997年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
1996年度: 4,800千円 (直接経費: 4,800千円)
1995年度: 17,900千円 (直接経費: 17,900千円)
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キーワード | 海馬切片標本 / 細胞内Ca^<2+> / 細胞内pH / 低酸素・無グルコース / 膜脱分極 / グルタミン酸 / 乳酸 / 膜電位依存性色素 / チオペンタール / チアミラール / 光透過性 / 脳虚血 / 海馬切片 / 細胞内遊離カルシウム / 膜電位感受性色素 / グルタミン酸遊離 / NMDA受容体 |
研究概要 |
(1)ラット海馬切片を用いたin vitroの虚血モデルでは細胞内遊離Ca^<2+>上昇と神経細胞の不可逆性変性との関連が示唆されている。この細胞内遊離Ca^<2+>上昇は軽度の酸性灌流液(pH6.8-7.0)によって、発生が遅延し、進行も緩徐となった。一方、軽度の低温(33℃)条件下では細胞内遊離Ca^<2+>上昇の発生までの時間が遅延するものの、その進行は速やかであり、細胞内遊離Ca^<2+>上昇に対する抑制作用は酸性条件とは異なることが示唆された。(2)虚血時にシナプスから放出されたグルタミン酸が細胞内遊離Ca^<2+>上昇を引き起こすとされる。しかし、海馬切片における細胞内遊離Ca^<2+>とグルタミン酸の同時測定では、低酸素・無グルコースの負荷による細胞内遊離Ca^<2+>の急峻な上昇後にグルタミン酸の過剰な遊離が認められ、グルタミン酸プールからの遊離とグルタミン酸再取込み低下によるものと考えられた。(3)NMDA、高カリウム、ベラトリジン等の脱分極性刺激は海馬切片CA1領域の細胞内pH低下を誘発するが、この細胞内酸性化には解糖系の亢進(乳酸生成)が重要な役割を果たしていることが示唆された。(4)スナネズミに4分間の前脳虚血を負荷し、1日、3日後、海馬切片標本を作製し、CA1領域における神経興奮伝播を膜電位依存性色素を用いた膜電位画像により観察した。虚血後1日後ではCA1錐体細胞の形態は維持しているものの、錐体細胞層を越える神経興奮伝播は極めて減弱し、すでに、神経細胞機能が障害されていることが示唆された。(5)酸塩基バランス、温度、外液中伝達物質等の組織・細胞環境は神経細胞機能やその生存に影響を及ぼすと共に、神経細胞・グリア細胞は自ら酸塩基、イオン環境を変えて細胞障害を抑制することが示唆された。
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