研究課題/領域番号 |
07407052
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
機能系基礎歯科学
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
中村 嘉男 東京医科歯科大学, 歯学部, 教授 (10010026)
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研究分担者 |
佐原 資謹 東京医科歯科大学, 歯学部, 講師 (40206008)
戸田 一雄 東京医科歯科大学, 歯学部, 講師 (80134708)
片倉 伸郎 東京医科歯科大学, 歯学部, 助手 (20185804)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
21,700千円 (直接経費: 21,700千円)
1996年度: 4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
1995年度: 17,200千円 (直接経費: 17,200千円)
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キーワード | in vitro / 咀嚼 / リズム運動 / 中枢性パタン形成 / 脳幹-脊髄標本 / 吸啜 / 下顎-下歯槽神経標本 / 歯根膜機械受容器 |
研究概要 |
1)吸啜リズム発生器の活性化のシナプス機構. ラット新生仔のin vitro脳幹-脊髄標本の潅流液にNMDAを加え、舌下神経に呼吸リズムとはまったく相違する周期、振幅、群発発射パタンを有するリズム活動K誘発に成功した。また、顎・口腔構造物・舌を付けた脳幹-脊髄標本で,NMDAによって誘発される舌運動をCCDカメラを用いて記録し、そのパタンが吸啜運動時の舌運動パタント基本的に同一のパタンを示すことを見いだした。 2)吸啜リズム発生器の局在部位の同定 ラット新生仔のin vitro脳幹-脊髄標本で、脳幹正中切断あるいは延髄-脊髄境界レベルでの横切断後も、NMDAによって誘発される舌下神経のリズム活動は両側性に出現し、顔面神経核の吻側レベルでの切断後も残存した。また、この吸啜様運動の中枢性リズム形成に関与するニューロンの局在部位を検索する目的で、活動電位の発生にともなってニューロンに取り込まれる蛍光物質sulphorhodamine S-101を、NMDAで誘発した舌下神経のリズム活動が出現中に灌流液中に投与したところ、標識されたニューロンが顔面神経核レベルの巨大細胞網様核に特異的に見いだされた. 3)口腔内感覚受容器の符号化過程の解析 ラットin vitro下顎-下歯槽神経標本で、von Frey hairによる歯根膜の限局性の機械的刺激に対するスパイク応答を下歯槽神経の単一感覚神経線維から記録し、(1)切歯歯根膜刺激に対しては、速順応性、遅順応性応答の両者が見られるが、臼歯歯根膜刺激では速順応性応答のみがみられる、(2)臼歯支配の感覚線維には、受容野を1本だけのの歯の歯根膜に有する単一歯支配のものと2本以上の歯の歯根膜刺激に応答する多歯支配のものとがある、(3)臼歯ではすべてが速順応タイプであるのに対して、切歯では遅順応タイプが存在する、(2)臼歯ではon-offタイプが過半数であるのに対して、切歯では希である、(4)機械刺激に対する応答閾値は、切歯ではほぼ一定値を示したが、臼歯ではいろいろである、ことを、明らかにした. 4)三叉神経節ニューロンに存在するkainate型グルタミン酸受容体(GluR)の生後発達 ラット三叉神経節ニューロンに存在するkainate型GluRの生後発達を、生後2-28日のラットから単離した三叉神経節ニューロンで解析した。その結果、kainate電流応答の変化とGluRのサブタイプの発現量および多様性の増大が、生後1週間まで並行して認められた。
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