研究課題/領域番号 |
07407067
|
研究種目 |
基盤研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
人体病理学
|
研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
菊地 浩吉 札幌医科大学, 医学部, 教授 (00045345)
|
研究分担者 |
松浦 晃洋 札幌医科大学, 医学部, 助教授 (70157238)
佐藤 昇志 札幌医科大学, 医学部, 助教授 (50158937)
|
研究期間 (年度) |
1995 – 1997
|
研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
|
配分額 *注記 |
7,700千円 (直接経費: 7,700千円)
1997年度: 3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
1996年度: 4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
|
キーワード | キラーT細胞 / リガンド / 抗原ペプチド / HLA-A31 / TCR / クロナリティ / CTL / 臓器親和性 / 浸潤T細胞 / クローナリティ / CDR3 / T細胞抗原レセプター / TCR遺伝子 / 癌組織 / 炎症組織 |
研究概要 |
ヒト胃印環細胞癌HST-2とこれをHLA-A31拘束性に障害するCD8(+)キラーT細胞(CTL)TcHST-2を用いて以下のことを明らかにした。 1.TcHST-2が認識するHLA-A31結合性抗原ペプチドは10ヶのアミノ酸(Tyr-Ser-Trp-Met-Asp-Ile-Ser-Cys-Trp-Ile)よりなるペフチドであり、F4.2と命名した。 2.F4.2は合成ペプチドでも、またミニジーンを使用した内因性発現の形でもTcHST-2反応性を著明に高めた。 3.F4.2がHLA-A31と複合体を形成しT細胞レセプターVα7.1、Vβ20.1とのリガントになっていることが推測された。 4.TcHST-2はHLA-A31(+)の同種胃癌MKN28-A31-2を障害したが、この細胞からmass spectometry解析によりF4.2と全く同じ分子が同定され、少なくとも、F4.2は胃癌のあるものにHLA-A31と結合した形で表面に存在することが示された。 5.以上の事実はF4.2がHLA-A31(+)の胃癌患者に癌ワクチンとして働き得る可能性を示唆した。
|