研究課題/領域番号 |
07407075
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
稲本 一夫 大阪大学, 医学部, 教授 (00068446)
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研究分担者 |
原内 一 大阪大学, 医学部, 助手 (20243256)
田村 進一 大阪大学, 医学部, 教授 (30029540)
城戸 良弘 (城所 良弘) 大阪大学, 医学部, 教授 (20116023)
小縣 裕二 大阪大学, 医学部, 助手 (60281127)
松本 政雄 大阪大学, 医学部, 助教授 (50149944)
森川 薫 大阪大学, 医学部, 助教授 (80030013)
稲邑 清也 大阪大学, 医学部, 教授 (90203207)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
6,700千円 (直接経費: 6,700千円)
1997年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
1996年度: 4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
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キーワード | 消化管癌 / 食道癌 / 病変検出 / X線画像 / デジタル画像 / 画像処理 / 画像強調 / 高精細画像 |
研究概要 |
本研究は平成7〜9年度の3年間に行った。平成7年度はX線画像を130万画素のCCDカメラで取込み、高精細画像(1K×1K×8bit以上)の濃淡処理、空間フィルタ処理、2値化計測、特徴抽出、統計処理が行えるようになった、食道癌28例を集め、画像処理を行った結果、ラプラシアン法は癌病巣の輪郭抽出、粘膜変化の顆粒状強調に役立ち、プルイット法は、比較的原画像に近い形でナチュラルに腫瘍病変を強調することがわかった。 平成8年度は、ビデオカセットレコーダで動態画像を解析し、処理画像の高精細像を出力する装置を導入し、満足すべき静止画像を得ることができた。食道癌の病変部位を中心に食道X線像を変形する処理(球面、回転、つまみ)と、画面を明るくするかノイズをかけた後にエッジ処理を加え評価した結果、せまい食道を拡大し病変を大きくみせることは大変効果的であり、病変が鮮明に強調され、83%の症例で診断に役立った。 平成9年度は、18症例の食道の透視VTR像を測定の結果、第1斜位の透視時間10.1±6.4秒、撮影のタイミングは3.12±0.95秒であり、第2斜位も略一定していた。このことは食道造影撮影が定式化していて、適当な時間の透視画像を自動的に抽出でき画像処理を加えれば、撮影像に比し不鮮明な透視像でみられる食道の辺縁や粘膜像をみやすくでき、診断に供することができることがわかった。さらに消化管ファントムを特製し、バリウム濃度を下げ、画像処理で画質を改善する実験を行った。3種類のうち、バリコンミール使用は、50%でも濃度反転、ハイパス処理で画像が強調され診断機能が改善された。飲みやすいうすいバリウム開発への途が開かれたのは画期的と考える。
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