配分額 *注記 |
30,800千円 (直接経費: 30,800千円)
1997年度: 7,400千円 (直接経費: 7,400千円)
1996年度: 8,100千円 (直接経費: 8,100千円)
1995年度: 15,300千円 (直接経費: 15,300千円)
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研究概要 |
イ)新たなペルオキシソーム欠損症CHO変異細胞株の分離と生化学解析ならびに相補性群分類 P9OH/UV法及び蛍光抗体染色法により、先に分類した3種のペルオキシソーム欠損性CHO変異細胞,ZP24,Z65,ZP92に加えて,本課題研究においてZP107(Z24と同一相補性群),ZP105/ZP139,ZP109,ZP110,ZP114およびZP119の5つの異なる細胞クローンを分離した。この変異細胞についてその他の細胞生化学的諸性質を検討したところ,さきに分離した変異細胞と同様の表現型を示し,ペルオキシソーム欠損症変異細胞と推定された。つぎに,これら変異細胞につき変異細胞間相補性群解析を相補遺伝子導入法および細胞融合法により検討した結果,新たな相補性群に属することも明らかになった。以上のことから,ヒトを含め哺乳動物細胞において13の相補性群が明らかとなり,ペルオキシソーム形成には少なくとも13以上の遺伝子が必要と考えられる。 ロ)新たなペルオキシソーム形成因子(PEX)のクローニング CHO変異細胞ZP109およびZP107を用いた遺伝学的相補活性cDNAクローニング法により,それぞれに対しPEX12およびPEX1の単離に成功した。またごく最近,これらCHO変異細胞と同じ相補性群に属するペルオキシソーム欠損症患者の遺伝子変異の解明にも成功している。さらにはZP105/ZP139変異細胞を用いて相補遺伝子産物PEX5pの機能も明らかにすることができた。
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