研究課題/領域番号 |
07408028
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医用生体工学・生体材料学
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研究機関 | 滋賀医科大学 |
研究代表者 |
犬伏 俊郎 滋賀医科大学, 分子神経生物学研究センター, 教授 (20213142)
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研究分担者 |
森川 茂廣 滋賀医科大学, 分子神経生物学研究センター, 助教授 (60220042)
小玉 正智 滋賀医科大学, 医学部, 教授 (50079836)
半田 譲二 (半田 讓二) 滋賀医科大学, 医学部, 副学長 (60025583)
小澤 和惠 (小澤 和恵) 滋賀医科大学, 医学部, 学長 (00026858)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
34,900千円 (直接経費: 34,900千円)
1997年度: 4,600千円 (直接経費: 4,600千円)
1996年度: 7,100千円 (直接経費: 7,100千円)
1995年度: 23,200千円 (直接経費: 23,200千円)
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キーワード | 脳死 / 多重共鳴NMR / ^<13>C NMR / グルコース代謝 / アラニン代謝 / 代謝動態 / ステージング / 非侵襲的計測 / 肝代謝機能 / 多量子遷移 / デカップリング / 生体NMR |
研究概要 |
1.完全に独立した多核RFチャンネル2系統と勾配磁場パルス制御システムを既存の臨床画像用MR装置に導入した。この結果、既存の装置の超電導磁石と勾配磁場コイルのみと新たに導入したシステムによって、独立したMR画像、スペクトロスコピー用装置として機能し、最新の測定技法を実行できるようになった。 2.また、新たに付加したシステムは従来のMR装置と連動しても機能する。この技能は従来の測定方法に新たな手法を併用することが可能で、例えば^1Hデカップリングを加味した測定法が実行できる。これによりMR信号の強度を増加させ微弱なMR信号の検出を可能にし、測定時間をも短縮でき、患者への負担を軽減できる上にも情報量も拡大できる。 3.この新たに構築したMR装置と自作した検出器で多量子遷移法にもとづく^<13>C MR信号の^1H MRによる間接的高感度検出を実現させ、人体内における代謝過程が安定同位体である^<13>C-標識にて追跡できるようになった。この^1Hによる^<13>Cの間接的検出法では多量子遷移状態におけるスピン系の緩和が最終的な信号強度を決定することが明らかになった。従って、多量子遷移状態での緩和過程をできるだけ抑制することにより^<13>Cの情報を持つ^1H MR信号は理論値に近い検出強度を得た。また、本装置で利用できる1ガウス/cmの勾配磁場パルスでも不要な生体中の水の^1H MR信号を十分に抑制され、^<13>C MR信号の情報が効率よく収集できた。 4.投与された^<13>C-標識グルコースやアラニンの脳や肝臓への集積、そして、その代謝産物であるグルタミン酸や貯蔵体であるグリコーゲンへの取り込みが無侵襲で追跡でき、脳や肝臓におけるglycolusisgluconeogenesisとglycogenesisの機能のステージングが可能となった。 5.今後は本装置の操作性を高めるとともに信号検出のための局所化の精度向上を図り、脳死状態の判定のための自動解析法の開発を予定している。
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