研究課題/領域番号 |
07409009
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
広領域
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研究機関 | 岡崎国立共同研究機構 |
研究代表者 |
山森 哲雄 岡崎国立共同研究機構, 基礎生物学研究所, 教授 (80260206)
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研究分担者 |
木津川 尚史 岡崎国立共同研究機構, 基礎生物学研究所, 助手 (10311193)
小峰 由里子 岡崎国立共同研究機構, 基礎生物学研究所, 助手 (90280586)
小池 智 岡崎国立共同研究機構, 基礎生物学研究所, 助手 (30195630)
渡我部 昭哉 岡崎国立共同研究機構, 基礎生物学研究所, 助手 (40290910)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
19,500千円 (直接経費: 19,500千円)
1998年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1997年度: 3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
1996年度: 5,200千円 (直接経費: 5,200千円)
1995年度: 8,000千円 (直接経費: 8,000千円)
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キーワード | 神経系 / 大脳皮質 / 記憶 / サイトカイン / 脳進化 / 遺伝子発現 / 長期記憶 / 小脳LTD / Jun-B / AMPA / AMAP |
研究概要 |
1.長期記憶と遺伝子発現小脳プルキンエ細胞への共刺激特異的に遺伝子発現が誘導される可能性を検討し、小脳スライス、及びin vivo動物に於て薬理学的に共刺激条件を代替した実験条件下で、最初期遺伝子の中でも特に、jun-B遺伝子の発現が誘導されることが解った。 2.視聴覚弁別学習課題下での遺伝子発現坂田・木津川等は、櫻井芳雄博士(現京都大学文学部)と共同でラットにおける視聴覚課題弁別課題遂行下での脳内におけるc-fos遺伝子発現を調べ、聴覚学習下で聴覚野に有意にc-Fos発現が促進されることを明らかにした。 3.ラット脳特異的に発現する新規反復配列遺伝子の発現小峰等は、生理的意味が不明ではあるが、その遺伝子がラット属にのみ存在し、且つ、脳に特異的に発現している新規反復配列遺伝子(Brain Specific Repetitive : 一ゲノムあたり凡そ150コピー程度存在する)を発見した。 4.色覚異常ザルの発見色覚異常は、ヒトに於ては、数%近く観察され、その殆どは、伴性遺伝によるものである。しかし、ヒトに近い旧世界ザルでは、色覚異常は知られてなかった。大西、小池等は、3153頭のマカカ属サルDNAを解析することにより、3頭の二色性色覚異常ザルを発見し、サルに於ける色覚異常の出現頻度がヒトに比べ有意に近いことを明らかにした。 5.大脳皮質領域特異的に発現する遺伝子の発見大脳皮質は、哺乳類において発達し、高次脳機能発現の重要な座であるが、領野と呼ばれる幾つもの機能的領域に分けられることが明らかになっている。しかし、大脳皮質領野がどの程度まで遺伝的にプログラムされ、どの程度まで環境入力によって決定されているのかは、なお解明されていない。我々は、大脳皮質領野に特異的に発現する遺伝子を分離・同定することによりこの問題解決にアプローチした。栃谷等は、視覚野に特異的に発現する遺伝子(OCC-1)を、渡我部等は、運動野において他の領野より有意に多く発現する遺伝子(GDF7)を見出した。
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