研究課題/領域番号 |
07451013
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
美術史
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研究機関 | 学習院大学 |
研究代表者 |
亀井 若菜 (1997) 学習院大学, 文学部, 助手 (30276050)
千野 香織 (1995-1996) 学習院大学, 文学部, 教授 (20163727)
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研究分担者 |
池田 忍 千葉大学, 文学部, 助教授 (90272286)
亀井 若菜 学習院大学, 文学部, 助手 (30276050)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
5,300千円 (直接経費: 5,300千円)
1997年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1996年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1995年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
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キーワード | 美術理論 / フェミニズム理論 / ジェンダー理論 / ホモソーシャル理論 / 新しい美術史学 / 源氏物語絵 / 土佐光信 / 本朝画史 / 絵巻 / 理論 / ジェンダー / フェミニズム / ニュー・アートヒストリーズ / ニュー・アート・ヒストリー / ポストコロニアル理論 / 障壁画 / クラス / レイス / セミ・フェミニズム |
研究概要 |
3年間に行なった研究は、主として2つの領域に分かれる。第1は美術理論の研究、第2はそれを応用して行なった具体的な作品分析である。第1の理論研究においては、ジェンダー理論、フェミニズム理論、クイア理論、ホモソーシャル理論、ボストコロニアル理論、などの諸文献を読んだ。また、理論に詳しい内外の研究者(国内では東京大学、海外ではアメリカ合衆国のハ-ヴァード大学などの研究者)を学習大学へ招聘し、共同研究を行なった。理論を美術作品の解釈に鷹揚する際には、「新しい美術史学」の方法、とくに「視線」の論理が参考となった。第2に、理論を用いていくつかの美術作品を具体的に分析した。その結果、コンテクストによってさまざまな差異はあるものの、いずれの作品にも政治的な意味や機能があること、しかし従来はそれが不問に付されてきたことがわかった。3年間に分析した具体的な作品名を挙げれば、平成時代の「源氏物語絵巻」、鎌倉時代の「紫式部日記絵巻」、「男装三郎絵巻」、室町時代の土佐光信(工房)作「源氏物語画帖」、土佐光茂筆「桑実寺縁起絵巻」などである。また、従来の作品研究の前提となってきた言説研究も、あわせて行なった。狩野永納『本朝画史』の新しい解釈はそれである。3年間に私たちは、絵巻作品に限らず広く美術作品のもつ政治的・社会的・歴史的な機能や意味を問題として取り上げ、いくつかの具体的な作品分析を通じ、「新しい美術史学」の実践を試みてきた。「新しい美術史学」が日本美術史においても可能であり、必要であり、重要であることを論証しえたことも、本研究の具体的成果のひとつである。
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