研究課題/領域番号 |
07451016
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
実験系心理学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
阿部 純一 北海道大学, 文学部, 教授 (40091409)
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研究分担者 |
邑本 俊亮 北海道大学, 教育学部, 助教授 (80212257)
懸田 孝一 北海道大学, 文学部, 助手 (70281764)
川端 康弘 北海道大学, 文学部, 助手 (30260392)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
6,600千円 (直接経費: 6,600千円)
1997年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1996年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1995年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
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キーワード | 言語理解 / 言語産出 / 記憶 / 文章 / 要約 / 照応解決 / 認知過程 / 心的表象 / 理解 |
研究概要 |
本研究の究極的目的は、文章を理解し、記憶し、生成する認知過程の心理学的解明にある。この3年度の研究においては、文章の結束性をもたらすために必要な「照応解決の過程」と、文章の理解と記憶と生成をすべて含む「要約の過程」に焦点をあてた。具体的には、照応解決に影響を与える要因を特定する実験的研究と、文章を要約する過程の過程のモデル論的研究を行った。 文の連なりが、まとまりのある“文章"として理解されるためには、文章中に存在する照応関係が十全に理解されなければならない。そこで、代名詞などの照応表現の指示対象がどのような心理学的原理によって特定されるのかを探る実験をいくつか行った。その結果、読み手が、照応表現を認知した後のどの時点において、どのような要因によって、どの程度の影響を受けるのかに関する知見を得た。照応解決に影響を与える要因は、統語的、意味的、主題的、語用論的なレベルのそれぞれにおいて見出すことができた。 また、文章中のどのような部分あるいはどのような意味内容が“要点"となるのか、その決まり方に関する心理学的原理を探る実験と理論的考察を進めた。その結果、文章要約の過程は、文章の意味表象の構築、その意味表象における要点の決定、そして、その要点の言語産出、という3つの下位過程からなる、と見なしうることを考察した。
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