研究課題/領域番号 |
07451027
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育・社会系心理学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
菊池 武剋 東北大学, 教育学部, 教授 (90004085)
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研究分担者 |
寺田 晃 仙台白百合女子大学, 教授 (70030567)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
4,700千円 (直接経費: 4,700千円)
1996年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1995年度: 4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
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キーワード | 家族 / 親の発達 / 養育スキル / 育児行動 / 親 / 観察 |
研究概要 |
1.J病院小児科の協力の下、同科の健診を受診した0〜1歳の健常な第1子をもつ両親とのその子(5組)を対象として親・子によって構成される場面(着替え、おむつ替え、親子遊び場面)での、親子の相互作用を約1年間にわたって観察し、ビデオ記録するとともに、両親に対して、育児行動・親意識の発達に関する質問紙調査を行った。 2.これらの記録と質問紙調査の回答内容を分析して、育児期家族における親子相互作用と親意識の発達過程を検討した。 3.その結果、以下のことが見いだされた。 (1)乳児期の親子相互作用は、乳児の身体運動能力の発達の節目に対応して、3つの局面に分かれる。着替え場面においては、(1)首すわり以前で、身体運動能力が未熟なため、親のなすがままになる、(2)首すわり以後、手足の動きが活発化し、親の対応が多様化してくる、(3)乳児の運動能力の発達(自力移動等)に応じて、親の対応に一定の様式化が見られる、の3局面が見られた。 (2)親意識も、おおよそこの3つの局面に対応して、変容していくことが示唆された。 (3)乳児期の段階では、育児行動は母親が中心であり、父親は補助的・周辺的な位置にいることが一般的であった。 4.研究成果は(1)日本発達心理学会第7回大会(1996)、同第8回大会(1997)、日本教育心理学会第38回総会(1996)、東北心理学会第50回大会(1996)で報告され、(2)研究成果報告書『育児期家族における親の養育スキルの発達』として印刷された。
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