研究課題/領域番号 |
07451085
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
西洋史
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
佐藤 彰一 (1996-1997) 名古屋大学, 文学部, 教授 (80131126)
若尾 祐司 (1995) 名古屋大学, 文学部, 教授 (70044857)
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研究分担者 |
和田 光弘 名古屋大学, 文学部, 助教授 (10220964)
周藤 芳幸 名古屋大学, 文学部, 助教授 (70252202)
若尾 祐司 名古屋大学, 文学部, 教授 (70044857)
佐藤 彰一 名古屋大学, 文学部, 教授 (80131126)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
1997年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1996年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1995年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 定住様式 / 空間組織 / 家族 / 世帯 / ヨーロッパ / 植民 / 結婚制度 / 北アメリカ / 定住 / プロト工業化 / トゥール会計文書 / 孤立農場 / デ-モス / タバコ / ドイツ農民 / アメリカ南部植民地 |
研究概要 |
平成9年度は研究成果とりまとめの年度にあたっているので、各自のテーマについて過年度の蓄積をなるたけ総合することを意識して研究を進めた。佐藤はフランス中部トゥール地方のある局小地域(6キロ四方)を対象にして、定住形態・空間利用と家族・世帯様式の関連について、7世紀末の文書史料を素材にして検討を重ねた。現在対象領域に見出される40ほどの集落は、元来それぞれが同一の血縁・家族集団の散居定住に起源を発するとの見通しを立てることができた。若尾は過去の家族と世帯についての、異なる文化圏における在りようを比較の手法によって明らかにすることを試み、とりわけ日本と中欧での工業化プロセスにおいて示した農村家族の軌跡を明らかにするという課題に取り組んだ。19世紀美濃の一村落の事例分析から、この時期に三世代家族の比重の増加を検出し、その根底に労働力の問題が重く作用していることを明らかにした。周藤は古代ギリシアにおける孤立農場の問題を、心性史の観点から問題としたV.D.ハンソン説を検討し、ポリス市民の心性と精神の系譜を探る作業をおこなった。和田はバージニアとならんでタバコ・プランテーションが繁栄した植民期メリ-ランドを空間的枠組みとして、草創期合衆国の定住問題を社会史的に捉える作業をおこなった。
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