研究課題/領域番号 |
07454083
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
固体物性Ⅱ(磁性・金属・低温)
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研究機関 | 高エネルギー加速器研究機構 (1996) 神戸大学 (1995) |
研究代表者 |
新井 正敏 (荒井 正敏) 高エネルギー加速器研究機構, 物質構造科学研究所, 教授 (30175955)
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研究分担者 |
本河 光博 東北大学, 金属材料研究所, 教授 (30028188)
太田 仁 神戸大学, 理学部, 助教授 (70194173)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
6,900千円 (直接経費: 6,900千円)
1996年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
1995年度: 4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
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キーワード | 強磁場 / パルスマグネット / 中性子散乱 / パルス強磁場 |
研究概要 |
銀銅合金(純銅に比べ約2.5倍ほど強い応力を持ち、かつ電気伝導も大きくは損なわれておらず、ビッター板材料として適している素材)材料を使用し、また、積層方法を継ぎ目で重ねる方法より、2枚からなる重ね位置をずらす方法を採用することにより、実用上27Tの世界最強の中性子散乱用繰り返しパルスマグネットの開発に成功した。これは、開発前の実用上17Tのものに比べ、格段に性能が向上したと言って良い。更に、研究室レベルの繰り返し測定で、非常によい精度の磁化測定、帯磁率測定等の道も開け、強磁場下の各種物性測定に大きな展開をもたらすことが期待できる。 このマグネットを使用し、量子効果により磁場中磁気構造相転移を示す初めての物質であるCsCuCl3の横磁場構造相転移の中性子散乱実験を行った。その結果理論で予測されている現象を確認することが出来た。 本研究ではマグネットの開発に多大な時間を要したために、それを利用した研究に十分至らなかったが、マグネット開発の成功は今後の研究に大きな成果をもたらすことは間違いないことである。
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