研究課題/領域番号 |
07454114
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
超高層物理学
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
中澤 清 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (10025455)
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研究分担者 |
大槻 圭史 山形大学, 理学部, 助手 (00250910)
榎森 啓元 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 助手 (30262257)
井田 茂 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 助教授 (60211736)
田中 秀和 東京工業大学, 理学部, 助手 (00282814)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
7,800千円 (直接経費: 7,800千円)
1997年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1996年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1995年度: 3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
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キーワード | 惑星形成過程 / 微惑星集団 / 惑星集積 / 木星型惑星 / 惑星集積過程 / 木星形成過程 / 惑星形成 / ボ-デの法則 / 微惑星 / 巨大ガス惑星 / 原始木星 / 原始大気 / 水野プロセス |
研究概要 |
本研究課題「惑星集積過程とボーデの法則」は木星に代表される巨大ガス惑星の形成過程と巨大惑星形成後の周囲の惑星集積過程に関する研究である。 1980年代から本格化した太陽系形成の理論的研究は大きな2つの難問に直面し、十年余りの時間をその解決に費やしてきた。ひとつは「ボーデの法則」として知られている現在の惑星間隔を説明できないこと、いま1つは巨大ガス惑星を、その形成母胎となった原始太陽系星雲の寿命である、約一千万年以内に作ることができないことである。 本研究では従来の、太陽近傍の地球型惑星は遠方の木星型惑星より先に形成されたとする考えを捨て、巨大ガス惑星が地球型惑星に先んじて形成され、その強力な惑星重力の影響のもとで他の惑星が集積するとする作業仮説を採用した。 まず巨大惑星の形成を、固体原始惑星の集積と原始惑星への原始太陽系星雲ガスの流入の二つの過程に分け、原始惑星の形成時間と星雲ガスが原始惑星への流入を開始する惑星質量を研究した。結論をまとめると、 ・ 現在の木星領域で約一千万年程度の時間以内に数倍の地球質量程度の原始惑星を形成することは可能である ・ 今まで約10倍の地球質量程度に成長した原始惑星のみが原始太陽系星雲ガスの流入を起こすとされてきたが、微惑星の集積率の時間的減少を考慮すると、数倍の地球質量の原始惑星がガス流入を起こしたことが十分に予想される となる。以上により木星領域での巨大惑星の形成を固体原始惑星の形成と原始太陽系星雲ガスの流入の両面から説明することが可能になった。 一方、巨大惑星形成後の惑星集積過程に関してもいくつかの研究をおこなった。惑星形成により周囲の微惑星集団に非一様な分布が生じることが予想される。この非一様分布の微惑星からさらにどの様な惑星集積過程が進行するのかを研究し、主にその惑星自転への影響を考察した。今後は巨大惑星の影響下で進行する地球型惑星形成をさらに詳細に研究する必要がある。
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