研究課題/領域番号 |
07454221
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
植物生理
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研究機関 | 姫路工業大学 |
研究代表者 |
園部 誠司 姫路工業大学, 理学部, 助教授 (30197024)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
7,800千円 (直接経費: 7,800千円)
1996年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1995年度: 6,300千円 (直接経費: 6,300千円)
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キーワード | 表層微小管 / アクチン繊維 / タバコBY-2細胞 / ミニプロトプラスト / 微小管付随タンパク質 / トチカガミ / 根毛 / 原形質流動 / 植物細胞 / アクチン結合タンパク質 / タバコ培養細胞BY-2 / 微小管 / タンパク質精製 / 架橋タンパク質 |
研究概要 |
表層微小管構築におけるアクチン繊維の機能を明らかにするために、微小管アクチン繊維両者に結合するタンパク質の同定を試みた。タバコ培養細胞BY-2プロトプラトストを脱液胞化したミニプロトプラストから細胞質粗抽出液を調製し、タキソ-ル、ファロイジンを加えてチューブリン、アクチンを重合させ遠心によって重合体を回収した。微小管のみを脱重合・再重合させたのち塩抽出によって微小管付随タンパク質分画を得、MonoQカラムによってさらに分画した。一方、チューブリン、アクチンの精製も試み、比較的容易に両者の精製ができた。また、植物アクチンに特異的なモノクローナル抗体も得ることができた。精製した微小管、アクチン繊維を用いて共沈実験を行ったところ、分子量約120kDaおよび90kDaのポリペプチドが微小管、アクチン繊維両者に結合することがわかった。それぞれのポリペプチドをアクチン繊維と混合するとアクチン繊維の束が形成され、束化能を持っていることがわかった。今後、これらのポリペプチドに対する抗体を作製して表層微小管との共存の有無を調べなければならない。 一方、トチカガミ根毛における原形質流動に関与するアクチン繊維の構築機構を調べた。細胞表層においてアクチン繊維は微小管と共存しており、微小管を破壊するとアクチン繊維の再配列が起こらなかった。このことはトチカガミ根毛においてはアクチン繊維の配向を微小管が制御していることを示している。トチカガミにおいてもBY-2細胞で見出された結合タンパク質が関与している可能性がある。
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