配分額 *注記 |
7,400千円 (直接経費: 7,400千円)
1997年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1996年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1995年度: 4,400千円 (直接経費: 4,400千円)
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研究概要 |
SF6ガスを用いたガス電気絶縁システムでの放電分解生成物の計測とその生成物による絶縁性能に与える効果を研究した。また,この有毒分解生成物のレーザによる改質を目的として,レーザ生成プラズマの計算コードの開発とコロナ放電のレーザ制御を試みた。 これらの研究から得られた主な結果は次のようなものである。 (1)SF6ガス中でのコロナ放電による有毒分解生成物の種類と量は,初期ガス導入時での不純物のH2OとO2ガスに強く依存する。 (2)この有毒分解生成ガスは吸着剤で全て除去できる。しかし,固体生成物は吸着剤で除去できず,電極表面劣化と強く結びつく。 (3)これらの分解生成ガスが電気絶縁性能に与える効果は少ない。しかし,分解ガスと電極表面との化学反応による電極形状変化は電気絶縁性能に著しく影響を与える。 (4)気体にパルスレーザを照射したときのプラズマ生成過程の計算コードが開発された。また,直流グローコロナ放電にレーザを照射した場合に生成された低温高密度プラズマ(ストリーマ)によるガス改質技法の可能性を示した。
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