| 研究概要 |
(1)地盤と鉄筋コンクリートとの境界特性
:砂地盤材料とコンクリートの一面せん断試験を実施して,摩擦及び粘着特性を考慮した境界要素を開発した。また,境界要素特性が地中鉄筋コンクリートの動的特性に及ぼす感度について検討を行った。
(1)3次元鉄筋コンクリート構成則の開発
:多方向ひび割れが同時に載荷および除荷領域に入る状態の履歴特性を精度良く表現するモデルを構築した。これを積層3次元板要素に組み込むとともに,3次元固体RCモデルに組み入れた。
(2)函体RC構造の繰り返し3次元載荷実験
鉄筋コンクリート板で構成される函体RC構造に対して偏心圧縮荷重を作用させ,交番面内及び面外履歴を導入した。これによって多方向ひび割れを構造物中に導入するとともに,(1)による非線形有限要素解析を実施して精度の検証を行った。
(3)都市部の地中鉄筋コンクリート構造の耐震診断:都市部の軟弱地盤層を通過する地下自動車トンネル断面の耐震診断,鉄筋コンクリートケ-ソン基礎,地下鉄駅舎断面の動的非線形応答解析を実施し,本研究で開発した技術がこれらの実務に適用できることを検証した。また,感度解析を実施し,その結果を土木学会耐震診断試案に反映させた。
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