研究課題/領域番号 |
07455231
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
建築環境・設備
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
橘 秀樹 東京大学, 生産技術研究所, 教授 (80013225)
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研究分担者 |
矢野 博夫 千葉工業大学, 情報工学科, 助教授 (70114692)
坂本 慎一 東京大学, 生産技術研究所, 助手 (80282599)
佐藤 史明 (財)建設工学研究会, 主任研究員
日高 新人 東京大学, 生産技術研究所, 教務職員 (30218721)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
7,100千円 (直接経費: 7,100千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1995年度: 6,100千円 (直接経費: 6,100千円)
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キーワード | 公共空間 / 環境音響 / やかましさ / 音場シミュレーション / 地下街 / アトリウム / 模型実験 / 音響シミュレーション / たたみ込み演算 |
研究概要 |
鉄道駅空間や空港ターミナル、地下商業街や大型ビルのアトリウム空間などの不特定多数の人々が行き交う公共性の高い空間の居住性に関して、本研究では音環境の視点から実態調査と実験室実験による基礎的な検討を行った。 この問題については数年前から予備的検討を開始し、国内外における各種の公共空間の建築音響条件についての視察調査、鉄道駅やアトリウムを対象とした騒音測定などを行い、研究の進め方について検討した。それらの結果に基づいて、平成7年度より本研究を開始したが、その内容は大きく分けて次の二つからなる。まず第一は、典型的な公共空間としてJR横浜駅を起点とする商業区域を含む地下空間に条件の異なる3地点を選び、人々が行き交う昼間のライブな状況における環境音の実態と、人のいない夜間における建築音響的指標(残響時間等)の測定を実施した。その結果から、建築的条件と音環境条件との関係について検討・考察を行った。公共空間の音環境を総合的に考えるためには、このような物理的アプローチとともに、聴覚心理的なアプローチが必要であるそこで、第二の内容として、本研究に当って新たに開発した音響測定法および音場シミュレーション手法を用いて、公共空間の音環境に関する主観評価実験を試みた。実音場の測定方法としては、6本の指向性マイクロホンを用いた3次元集音方式を考察し、上記の3地点における環境音並びに人為的インパルス応答の測定を行った。そのデータをもとに、音響実験室(無響室)内に6個のスピーカを配置したディジタル音場シミュレーションシステムを構築して実音場を再現し、公共空間における喧噪感とアナウンス(パブリック・アドレス)の聞き取り易さに関する心理評価実験を行った。その結果から、これらの聴覚心理的属性と建築音響的特性の関係を検討した。
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