配分額 *注記 |
6,100千円 (直接経費: 6,100千円)
1997年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1996年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1995年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
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研究概要 |
直流アークプラズマおよび高周波熱プラズマで,蒸発解離した科学種を超急冷するための回転双ローラー式超急冷装置を成功裡に試作開発した.これを用い下記のような新素材の合成と評価研究をおこなった. (1)ダイヤモンド超微粒子の合成と評価 平均粒径80nmダイヤモンド超微粒子を合成し,TEM,電子線回折,X線回折,ラマンスペクトルなどで調べた.そして,超微粒子中の積層欠陥,双晶などを高分解観察で明らかにすると共に,微細構造の特徴からダイヤモンド超微粒子が高い過飽和度の中から析出したことを示し,その生成機構について検討した. (2)炭素-,窒化ホウ素-,炭素-窒化ホウ素の複合ナノチューブの合成と評価 本研究では,円垂形,角形,開放形,閉鎖形などの多様な炭素-,窒化ホウ素-,炭素-窒化ホウ素の複合ナノチューブの3種類のナノチューブを同時合成することに成功している.特に,導電体の炭素ナノチューブを絶縁体の窒化ホウ素ナノチューブが取り囲む新タイプのナノチューブの合成は世界で初めてであり,高く評価されている。これらナノチューブの生成機構を微細構造の特徴と熱力学的考察から検討し,化学種の吸着・成長モデルを提案した.
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