研究課題/領域番号 |
07455348
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
無機工業化学
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研究機関 | 名古屋工業大学 |
研究代表者 |
鈴木 傑 名古屋工業大学, 工学部, 教授 (50024287)
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研究分担者 |
小澤 正邦 名古屋工業大学, 工学部, 助教授 (30252315)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
7,600千円 (直接経費: 7,600千円)
1996年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1995年度: 6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
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キーワード | ハイドロキシアパタイト / Ca / P比 / ドクターブレ-ド法 |
研究概要 |
針状ハイドロキシアパタイト(HAp)は、CaCl_2、K_2、HPO_4を高温水(〜100℃)に低速度で滴下し、しかる後にKOHを加えて合成を試みた。滴下速度が遅いほど生成HApのアスペクト比(長さ/直径)の大きな針状HApが生成すること、また生成物はCa/P比が1.5に近いCa欠損型の針状HApになることの条件を確認するため、今回は針状HApの合成を速度、濃度の両面から吟味し、Ca/P比及びアスペクト比をコントロールしたHApを能率良く生成する条件を把握し最適条件を確立した。得られた針状ハイドロキシアパタイトと各種機能性を有する有機剤(結合剤、可塑剤、分散剤等)を含む濃厚スラリーを作製し、その流動特性を把握し、積層ドクターブレ-ド法により、各々の膜厚をコントロールした膜を作製し、乾燥し、しかる後に650〜1200℃で焼成し、ハイドロキシアパタイト膜、フィルターを得た。ドクターブレ-ディングする際の流動性をDougherty-Kriegerの式を吟味し定量的に把握し、また、ドクターブレ-ドのゲイト(出口)の高さ、索引速度(キャリァテープの速度)の変化による膜厚への影響を定量的に調べ、最終膜厚を精巧に予測し調整することを試みた。さらに、Ca欠損型ハイドロキシアパタイトは600℃以上に加熱すると、Ca_3(PO_4)_2に変化し、イオン交換、吸着等の特性劣化につながるので、Ca(OH)_2、(CH3COO)_2Caで欠損分を補い、焼成時の昇温速度、焼成温度、保持時間をコントロールして、焼成後もハイドロキシアパタイトであることを確かめ、ハンドリング及び水圧に十分に耐える強度を持つ薄膜、積層フィルターを調整する条件を設定した。 成果は、J.Am.Ceram.Soc.に投稿中3編、学会口頭発表6として公表した。
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