研究課題/領域番号 |
07455406
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
資源開発工学
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研究機関 | 岩手大学 |
研究代表者 |
大塚 尚寛 岩手大学, 工学部, 助教授 (40133904)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
4,700千円 (直接経費: 4,700千円)
1996年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1995年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
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キーワード | 地形改変 / 景観評価 / 露天採掘 / 修復緑化 / 計量心理学的評価 / 評定尺度法 / SD法 / 因子分析 / 露天採掘跡 / 景観シミュレーション / コンピュータグラフィックス / カラー画像処理 / 影響評価 / 計量心理学的評価手法 |
研究概要 |
地形改変を伴う開発により生じる景観変化は、自然破壊のイメージを与える場合が多く、開発に先立つ景観変化の予測とその影響評価を行うことが、環境アセスメントの中でも重要な課題となってきている。本研究では、露天採掘に伴う景観変化をパーソナルコンピュータによる画像処理を用いて予測する方法を考察するとともに、採掘許容限界や緑化による景観修復効果を定量的、視覚的に評価する方法について検討した。 得られた結果を要約すると以下の通りである。 1.採掘に伴う景観変化の予測方法として、パーソナルコンピュータを用いて3次元数値地形モデルを作成し、ワイヤーフレームモデルおよびポリゴン画像処理によるサーフェースモデルによるコンピュータグラフィックスで、跡地の形状、大きさの変化をシミュレーションする方法を確立した。 2.3次元数値地形モデルをもとに、採掘進展に伴い跡地が見える範囲がどのように変化するかの可視解析を行うことが可能となった。 3.評定尺度法による実験結果から、跡地から眺望地点までの距離によって各緑化法の景観修復効果が異なることが明らかとなった。 4.SD法による実験結果を因子分析により解析したところ、近景域では美観性とテクスチャー、遠景域では美観性と規模性が、景観評価を行う上で重要な因子となっていることが明らかになった。このことから、採掘跡地とそれを眺望するする地点との距離によって、採用する緑化法を検討する必要があることが示唆された。 5.プロフィール分析、クラスター分析および多次元尺度法による分析の結果、景観評価構造をパターン化して分類することが可能となり、複雑な心理的評価要因を視覚的に把握できるようになった。
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