研究課題/領域番号 |
07455419
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
情報通信工学
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研究機関 | 北陸先端科学技術大学院大学 |
研究代表者 |
岡本 栄司 北陸先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 教授 (60242567)
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研究分担者 |
金子 峰雄 北陸先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 助教授 (00185935)
黒澤 馨 東京工業大学, 工学部, 教授 (60153409)
満保 雅浩 東北大学, 情報処理教育センター, 助教授 (60251972)
篠田 陽一 北陸先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 助教授 (50206108)
植松 友彦 東京工業大学, 工学部, 助教授 (60168656)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
1997年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1996年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 暗号 / 情報セキュリティ / 暗号プラットホーム / 自己解凍 / symmetric key cryptosystem / key distribution mechanism |
研究概要 |
本研究では情報自体が自分を保護する方式を研究した。具体的には、通信あるいは記憶情報を作る際、情報に暗号化とディジタル署名を施し、それに両者の復合化アルゴリズムをも付加する方法を提案した。受信側では、それを受け取ると、単にプログラムとして実行するだけで情報を得ることができるので、情報毎の復合化装置を用意する必要がなくなる。 初年度は情報自己保護機能のプラットフォームを実現した。次の年度ではそれに基づき、公開鍵暗号の楕円暗号、署名のESIGN、共通鍵暗号のDESとFEALを組み込んだ。 最終年度では、以上の成果の基に、次のような研究を行った。 1.情報自己保護機構に適した暗号アルゴリズムの改良 今まで既存のDESとFEALを用いていたが、それではプログラムサイズが大きいので改良した。復合化アルゴリズムが簡単ならば、データや画像の情報量に比べて復合化ソフトの大きさが大き過ぎることはなくなる。 2.暗号鍵管理システム改良 鍵については、鍵自体を情報に含めるわけにはいかないので、鍵配送が必要となる。昨年までは、既存の公開鍵暗号系を用いていたが、それでは自己保護機構に適しているとはいえない。そこで、サーバを用いる方式を考案した。 3.統合的な暗号システムをUNIX上に構築 インターネット上に以上の案を統合化してインプリメントした。 このような自己保護機構付情報は、多用な情報が扱われる情報環境に適しているばかりでなく、コンピュータウィルスに対しても耐性がある。また、この情報自己保護機構はシステムの統合化にも向いている。従って、大規模なシステムにも容易に適用でき、システムインテグリティの進展が期待できる。
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