研究課題/領域番号 |
07455420
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
情報通信工学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
吉田 進 京都大学, 工学研究科, 教授 (50026324)
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研究分担者 |
周 虹 大阪工業大学, 工学部, 講師 (80268226)
村田 英一 京都大学, 工学研究科, 助手 (60252475)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1996年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 移動体通信 / フェージング / 干渉キャンセラ / マルチメディア / 画像伝送 / ダイナミックチャネル割り当て / 非対称トラヒック / バースト誤り / 動画像伝送 / 静止画像伝送 |
研究概要 |
バースト誤りや同一チャネル干渉などが存在する極めて劣悪な移動体通信路において、高速高信頼度マルチメディア伝送を実現するために必要となる基礎的な技術について研究を実施した。以下に平成7年度-8年度に得られた主要な研究成果をまとめる。 ・移動体通信特有のマルチパス伝搬ひずみや同一チャネル干渉を軽減する干渉キャンセラの研究を実施した。特に、TDMAについてはトレリス符号化干渉キャンセラ(TCC)を、CDMAについては従来方式より簡易な構成で優れた特性を有する移動端末用の干渉キャンセラを提案し、その優れた特性を明らかにした。 ・TDMA移動通信において音声やデータが混在した多元トラヒックに適したダイナミックチャネル割り当てアルゴリズムについて検討を行なった。すなわち、一例として、音声は1スロット占有、データは3スロット占有っと仮定して、いわゆる端数出線効果の少ない効率の良いアルゴリズムを提案しその有効性を確認した。 ・インターネットアクセスに見られるように、TDMA/TDD移動通信においてトラヒックが上りと下りとで非対称な場合を想定して、スロット数の配分を上り下りで対称ではなくトラフィックに応じて適応的に分配比を変更する方法を提案し計算機シミュレーションによりその有効性を確認した。 ・高データ圧縮画像符号化の場合比等長符号化が用いられる傾向にあるが、伝送路誤りにより復号同期が外れバースト誤りが発生する傾向がある。そこで、そのような同期外れに強いEREC (error resiliant entropy coding)と不均等通信路符号化を組み合わせることにより、誤り耐性に強い符号化が可能であることを確認した。 ・動画像伝送でフレーム間予測符号化を行なった場合には伝送誤りが伝搬する傾向にある。そこで、フレーム間の誤り伝搬の抑制を目指して情報源符号化の特徴を利用したARQ方式による誤り制御を提案し、その優れた特性を確認した。
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