研究課題/領域番号 |
07455441
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
有機工業化学
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研究機関 | 倉敷芸術科学大学 |
研究代表者 |
萬代 忠勝 倉敷芸術科学大学, 産業科学技術学部, 教授 (80131621)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1997年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1996年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | パラジウム触媒 / 炭酸プロパルギルエステル / カルボニル化反応 / カルボニル化 / グリシノエクレピン / lーメントン / シスジメチル体 / エノレート / 一酸化炭素 / アレンエステル / グリシノエクレピンA |
研究概要 |
炭酸プロパルギルエステルのカルボニル化反応で生成するアレンエステルは、反応性の高いアレンSP炭素を有するため、合成的に興味深い反応を提供する。我々は、このアレンエステルの高い反応性を活用して、更に付加価値の高い化学変換を実現すべく次の反応をデザインした。即ち、ドミノ型カルボニル化/Diels-Alder反応である。これらの反応を合成化学的な応用を念頭に置いて検討した成果について報告する。 アセチレン水素の替わりにビニル基を有する炭酸プロパルギルエステルをカルボニル化すると、α位にビニル基を持つアレンエステルが生成する。このアレンエステルは電子密度の低い共役ジエンと見なすことができ、電子密度の高いジエノフィルとのDiels-Alder反応を誘起する可能性がある。そこで電子密度の高いジエノフィルとしてのメチルエノールエーテルを持つ炭酸プロパルギルエステルのカルボニル化/分子内Diels-Alder反応を検討した。有望な成果がえられたことから、この反応を鍵工程とするビタミンD_3誘導体のCD環部合成をデザインし、各々の合成工程の可否を検証した。その過程で、最近、免疫抑制作用が報告され注目を集めている21-エピ型のビタミンD_3誘導体について、dーメントールを出発物質として側鎖部分も含めたCD環の炭素骨格の構築に成功した。現在は、このドミノ型カルボニル化/Diels-Alder反応の最適条件の検討と、併せてCD環シントンへの変換について試みている。
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