研究課題/領域番号 |
07456013
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
園芸・造園学
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研究機関 | 岩手大学 |
研究代表者 |
遠藤 元庸 岩手大学, 農学部, 教授 (50021697)
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研究分担者 |
山口 雅篤 南九州大学, 園芸学部, 助教授 (10125180)
稲田 委久子 岩手大学, 農学部, 助教授 (90110650)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
7,300千円 (直接経費: 7,300千円)
1997年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1996年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1995年度: 4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
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キーワード | リンドウ / エゾリンドウ / Gentiana scabra / Gentiana triflora / 花色素 / 花色 / 染色体数 / 花粉稔性 / 花色素分析 |
研究概要 |
1.花色および花色素に関する調査には、リンドウの園芸品種、Gentiana trifloraとG.scabraの選抜系統、G.triflora自生系統、G.属の外国種、計61種類を収集し供試した。(1)花色は、植物色票による色相は紫青色〜紫赤色の範囲に分布し、青色系とピンク色系に大別された。色差計による色相はそれぞれ狭い範囲に分布し、彩度は広範囲に及んだ。(2)アントシアニン組成は、青色系では、delphinidin系色素からなる3タイプ(I〜III)およびdelphinidin系とcyanidin系の両色素からなる2タイプ(IV、V)に、ピンク色系ではcyanidin系色素からなるIタイプに分類された。(3)青色系のIタイプの品種について4種類のアントシアニンが精製され、同定の結果、これらはdelphinidinの配糖体であり、含有率が最大の色素はgentio-delphinであった。(4)青色系の花弁のビロード感について細胞組織学的に観察した結果、表皮細胞の形状との間に関連性は認められなかった。(5)花色と花色素の遺伝的究明を目的とした調査では、3種類の花色(青、ピンク、白)の品種、系統間で交配実験を行い、種子の特性を調査し、実生植物を育成したが、研究年度内には開花には至らず、供試材料の準備に留まった。2.細胞学的調査には、園芸品種、G.trifloraとG.scabraの選抜系統、G.triflora自生系統、G.属の外国種を収集し供試した。(1)染色体数は上記2種の選抜系統(14種類)は同種の既報告と同様、二倍体であり、園芸品種(14品種)は、11品種は二倍体、2品種は三倍体であった。外国種(13種類)は既報告と異なる6種および未報告の3種のデータを得た。(2)花粉稔性は、G.triflora自生系統では7系統中2系統に、また、上記2種の選抜系統の一部に、かなりの固体間差異がみられた。園芸品種(14種類)および外国種(13種)では、大部分各1個体の調査結果であるが、花粉稔性には品種・種間で著しい差異が観察された。
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