研究課題/領域番号 |
07456034
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
蚕糸・昆虫利用学
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
木口 憲爾 信州大学, 信州大学繊維学部, 教授 (50262697)
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研究分担者 |
金勝 廉介 信州大学, 信州大学繊維学部, 助教授 (60092871)
三浦 幹彦 信州大学, 信州大学繊維学部, 教授 (60135168)
小林 勝 Shinshu University, Faculty of Textile Science and Technology, Associate Profess (10021164)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
7,800千円 (直接経費: 7,800千円)
1997年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1995年度: 5,900千円 (直接経費: 5,900千円)
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キーワード | カイコ / エビガラスズメ / テンサン / 吐糸 / 営繭行動 / 蛹室形成 / 内分泌 / コンピューターグラフィックス |
研究概要 |
昆虫の吐糸.営繭行動制御機構を解明する目的で、カイコおよび天蚕の吐糸行動を3次元コンピューターグラフィックス(3DCG)により解析するとともに、吐糸行動に影響を及ぼす生理的・内分泌的要因について検討し次の結果を得た。 1.繭形形成過程を2台のテレビカメラで撮影し、幼虫の体形、蚕体の固定方向、行動領域、繭内部からの押し広げ行動等の時系列変化を解析した。その結果、1)蚕は足場作りから繭外枠作成にかけては比較的速い速度で吐糸領域を狭め、その後徐々に繭の大きさに収束させていくことが明らかになった。2)蚕体前半部体形を2つの変数で特性化し統計的分布特性を調べたところ、体形の時系列変化は2変量自己回帰モデルにより表示できることが分かった。また、3)蚕が体を伸ばして繭内部を押し広げる動作は、繭中央部にくびれのある(ピ-ナッツ型)品種で頻度が高いことから、くびれの生じる原因の一つであることが示唆された。 2.蚕の体節に医療用テープを軽く巻き付けて体節の動きに制約を与えると、繭形が大きく変化し、第5体節へのテ-ピングで丸くなり、後方体節へのテ-ピングでは細長くなることが分かった。3DCG解析により、テ-ピングは体の反り返り角度と体後半部の固定に影響を及ぼしていることが分かった。またテ-ピング個体では吐糸速度が有意に低下するとともに、吐糸期間が延長し、蛹化が遅延することが分かった。テ-ピング個体の血中脱皮ホルモン濃度は対照区に比してかなり低いレベルで推移することから、テ-ピング処理は脳-アラタ体-前胸腺系におけるホルモン分泌に影響を及ぼしていると考えられた。 3.カイコが吐糸・営繭する時期に、エビガラスズメは地中に潜って蛹室を形成し、その中で蛹化する。赤外ビデオカメラを用いてエビガラスズメの蛹室形成行動を記録し、その行動特性を明らかにするとともに、終齢期における発育タイムテーブルを作成した。
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