研究課題/領域番号 |
07456057
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
食品科学・製品科学
|
研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
大久保 一良 東北大学, 農学部, 教授 (00005612)
|
研究分担者 |
五十嵐 喜治 山形大学, 農学部, 教授 (00111336)
村本 光二 東北大学, 農学部, 教授 (90157800)
|
研究期間 (年度) |
1995 – 1996
|
研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
|
配分額 *注記 |
6,800千円 (直接経費: 6,800千円)
1996年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1995年度: 5,200千円 (直接経費: 5,200千円)
|
キーワード | 微弱発光 / フォトン / ラジカルスカベンジャー / 大豆発酵食品 / ラジカル / 活性酸素種 / XYZ系 / DDMPサポニン |
研究概要 |
本研究で発見したX(活性酸素種)、Y(触媒種)およびZ(受容種)存在下における微弱発光系は三次反応で、活性酸素種がかかわる最も基本的ルールであり、これまでその機構が不明である生体における防御、疾病、酵素反応などを解明する手掛りとなることがわかった。また、この系のYとZ成分、特にZ成分の発見は重要な知見である。大豆のDDMPサポニンとアセトアルデヒドは典型的なZ成分で、酸化促進材であるが、抗酸化性を示すYとの組み合わせによりその抗酸化性を著しく促進する。最もラジカルスカベンジャー作用の強い醤油等の発酵食品およびその素材であるマメ科植物から、本研究独特のフォトン検出法で各種のラジカルスカベンジャーを検索し、単離してその化学構造の解析と生理活性を明らかにすることができた。さらにその用途と素材を検討し、その最も有用な活用法を明らかすることが本研究の目的である。計画通りに本研究を進めることができ、8年度にはフォトンの定量性を確立し、醤油等の発酵食品およびその素材であるマメ科植物の種子などから多くのラジカルスカベンジャーを検索して、その大部分の化学構造を解析中である。特に、Z成分として醤油、もやし、おからから未確認成分を単離することができた。また、VIMカメラの活用により微弱発光をTLC上で直接観察することに成功し、発光特性の解析と新規識別法の開発が期待される。分光解析法により生成するフォトンはY由来であることもわかった。
|