研究課題/領域番号 |
07456070
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
林学
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
竹内 公男 新潟大学, 農学部, 教授 (60012085)
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研究分担者 |
田中 和博 三重大学, 生物資源学部, 助教授 (70155117)
紙谷 智彦 新潟大学, 大学院・自然科学研究科, 助教授 (40152855)
松崎 健 新潟大学, 農学部, 教授 (30023419)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
6,800千円 (直接経費: 6,800千円)
1997年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1995年度: 5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
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キーワード | 全天空写真 / 画像解析 / 樹木サイズ / 林内空間構造 / 林内光環境 / 林内更新 / ビデオ画像 / 写真計測 / 樹木位置 / デジタル写真 / 景観解析 / 風景解析 / 森林構造解析 |
研究概要 |
竹内と田中は、林内の全天空写真画像上で樹木位置、直径、樹高の3要因を計測する方法の開発に取り組み、その基本的な原理について研究した。実際に新潟県と三重県で、各種の林分の全天空写真を撮影し、コンピューターを通して測定できる因子について検討した。位置、直径、樹高に関しては、山本一清氏が開発した計算プログラムをうまく適用できることが分かった。ただし、樹高測定に関しては基本的な問題点が残った。 また田中は、森林内の光環境と樹木の空間構造との関係を林分単位の指標として総合化し、実際の森林施業に応用することを目指した。人工林の場合は、林内光環境に影響を及ぼす最大の要因は間伐と枝打ちなので、林分成長予測システムに枝下高曲線を取り入れ、枝下高と樹冠断面積との関係をモデル化することを検討した。 松崎は、林の空間構造を通常の35ミリカメラによるスチル写真から計測する方法を研究した。写真撮影の際に測量用ポールを様々な角度で写し込んでおくことによって、1枚の写真上で3次元の距離情報を読みとる原理を考案した。次いで、空間構造をビデオ映像に基づいて解析することを目指した結果、孤立木の枝振りに着目した骨組み構造と骨ベクトルの概念に基づく新しい計算方法の着想に到達した。 紙谷は、天然林に人工的な林冠ギャップを作った試験地において、ギャップのサイズ、形、方向の林床の光条件ならびに更新状況との関連を研究し、光条件を記述するモデル式を導入した。また、ブナ林の林冠を構成するブナ、イタヤカエデ、キハダに関して、その生残と成長の光レベルへの依存性、人工ギャップ内における光レベルの分布特性を明らかにすることによって、これら3樹種のギャップ内更新の可能性を検討した。
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