研究課題/領域番号 |
07456079
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
林産学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
増田 稔 京都大学, 農学研究科, 教授 (40027165)
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研究分担者 |
仲村 匡司 京都大学, 農学研究科, 講師 (10227936)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
6,400千円 (直接経費: 6,400千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1995年度: 5,400千円 (直接経費: 5,400千円)
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キーワード | 木材 / 感性 / 質感 / 光沢 / イメージ / 音色 / 脳波 / 木目 / テクスチャ / 生理応答 / 感性情報 / 生命感 / 木材音 / 楽器音響 / 多相パターン / コンピュータ・グラフィックス / 心理的イメージ |
研究概要 |
1.なぜ木材は絹のような上品で深みのある光沢をもっているのか?それは木材細胞の透明性と、内こうからのミクロな鏡のような反射が関係しているものと考えられる。我々はこの光沢と質感の特徴を、異なる距離からビデオカメラで撮ったディジタル画像データを用いて数量化することを試みた。視覚の脳内における多層解像度神経回路を模して、ミクロからマクロまで異なるコントラストが計算された。種々の材料、例えば、木材、印刷木目、WPC、パーティクルボード、紙、石および木粉混合プラスティックが観察され計算された。100ミクロン分解度のミクロオーダー・コントラストが、テクスチャの心理的深みとよい相関を与えるように思われる。正確で詳細な結果を得るためにはさらに研究する必要がある。この方法は材料の質感の特徴研究のみならず、いくつかの視覚パターン、例えば、異なる幅および異なる間隔変動をもつ縞模様や、種々の木目の特徴研究にも適用された。あまり強いコントラストやあまり弱いコントラストは良くなく、「感じのよい」イメージには適値が存在することが観察された。異なるテクスチャの特徴を表現する方法としてフラクタル次元の使用もまた試みられた。 2.異なる材料を触れたり擦ったりした場合に異なる応答が出るかどうか脳波もまた調べた。材料による脳波の違いを検出するのは困難であった。今後さらなる研究が必要である。 3.木製楽器の「やわらかさ」、「自然さ」の原因を研究するため、異なる周波数スペクトルと異なる減衰率スペクトルをもつ木材打音をコンピュータを用いて合成した。その結果、高音域での倍音の速い減衰が「自然な」イメージに大きく影響するという結果が得られた。
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