研究課題/領域番号 |
07456106
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
農業土木学・農村計画学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
畑 武志 神戸大学, 農学部, 教授 (70031193)
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研究分担者 |
多田 明夫 神戸大学, 大学院・自然科学研究科, 助手 (00263400)
田中丸 治哉 神戸大学, 大学院・自然科学研究科, 助教授 (80171809)
田中 勉 神戸大学, 農学部, 助教授 (20144602)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
7,500千円 (直接経費: 7,500千円)
1997年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1996年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
1995年度: 3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
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キーワード | 流域開発 / 分布貯留型流出モデル / TOPモデル / 複合タンクモデル / 面源負荷 / LQ式 / 水質 / 水環境保全 / 多変量解析 |
研究概要 |
本研究は流域の開発、特に流域の都市化による河川水への影響を水量面と水質面から予測できるようにモデル化をはかり、この中で農業用水の河川水量、水質両面への影響を定量化することを目的としている。 まず山林主体流域の河川流量を推定する方法として、TOPMODELを採用した。同モデルは、雨水流出現象の物理過程を考慮した分布型流出モデルであり、流出量だけでなく、流出寄与域の変動状況も再現できるという特徴がある。本研究では、TOPMODELを輪島柳田山地小流域と一般河川流域である兵庫県山田川流域に適用した。次いで、水量・水質の変化の定量方法として、土地利用形態(山林・水田・市街地)を考慮した分布型貯留モデルである複合タンクモデルを対象流域に対して修正し、そこに各土地利用毎に観測地から得られた排出負荷-流量の関係式を導入したモデルを採用し、これを山田川流域に適用した。この結果、以下の知見が得られた。 1.TOPMODELによると山林主体流域の長期・短期流出量をまずまずの精度で推定できる。流出寄与域の変動状況の再現結果もほぼ妥当である。2.TOPMODELの適用に際し、流域地形の表現にDEMの活用が有効である。3.排出負荷特性として水田・市街地は負荷の供給能力が高水時に山林と比較して低下し、基本的に堆積分が流出する性質を有する。4.各土地利用の面積配分の変化から水量と水質(負荷量)の変化が推定できる。5.現況の解析結果から、単位面積あたりの排出負荷が、水田、市街地、山林の順で大きい。6.従来のLQ式では評価できなかった、農繁期における栄養塩の負荷増大を評価できる。
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