研究課題/領域番号 |
07456113
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
農業機械学
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研究機関 | 島根大学 |
研究代表者 |
藤浦 建史 (1996) 島根大学, 生物資源科学部, 教授 (00026585)
岩尾 俊男 (1995) 島根大学, 生物資源科学部, 教授 (70032547)
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研究分担者 |
林 圭わん 島根大学, 生物資源科学部, 講師 (50252903)
竹山 光一 島根大学, 生物資源科学部, 教授 (20032625)
藤浦 建史 島根大学, 生物資源科学部, 教授 (00026585)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
5,500千円 (直接経費: 5,500千円)
1996年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1995年度: 3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
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キーワード | スギ・ヒノキ樹皮 / 樹皮培地 / 海水制御 / 蒸散流量 / 熱伝導率 / 潅水制御 / 茎蒸散流量 / 水耕ベッド / ベッド水分 / 給水制御 / トマト |
研究概要 |
本研究はスギ・ヒノキ樹皮の培地の栽培システムの性能を改善し、その普及を促進し、自動かん水システム及び加温システムを開発するための基礎研究として、培地の物性、吸水・乾燥特性、培地の熱伝導率及びかん水制御特性について検討を行った。 (1).樹皮培地は、含有される精油成分により吸水が阻害されるが、浸水により吸水性は改善される。また樹皮培地は、精油成分により、防腐効果があると考えられる。 (2).養液栽培用樹皮培地としての吸水実験では、樹皮培地を水に漬けると、緩やかに吸水し、約12時間でほぼ飽和状態に到達した。 (3).飽和状態の樹皮培地を自然排水させると、5分後のみかけの三相比率は、固相が約26%、液相が約28%及び気相が約46%であった。気相の割合が大きいために、樹皮培地は通気性が良好であると考えられる。 (4).樹皮培地のかん水制御のために、ミニトマトを栽培し、作物の成長量と培地のpF値との関係について検討を行った。光の強さを人工的に変化させ、作物の茎における蒸散流量(茎流量)、茎径及び培地内のpF値の変化を調べた。 (5).この結果、光の変化に対する茎径変化の遅れは、pF値が大きくなると長くなる傾向を示した。また、茎流量は、pF値増加とともに減少した。以上の結果より、樹皮培地におけるかん水限界点は、pF1.6〜1.7であることが明らかになった。 (6).樹皮培地の熱伝導率は、ロックウ-ルの1/3程度であり、培地の加温時のエネルギが節約である。 以上のことより、スギ・ヒノキ樹皮培地は、養液栽培に優れた特長を持っていると考えられた。
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