研究課題/領域番号 |
07456118
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物環境
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
中山 敬一 千葉大学, 園芸学部, 教授 (90009697)
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研究分担者 |
于 貴瑞 千葉大学, 園芸学部, 助教授
藤井 英二郎 千葉大学, 園芸学部, 助教授 (40125951)
今 久 千葉大学, 園芸学部, 教授 (60153706)
YU-GUI rui Chiba University, Horticylture, Assoc.Prof.
宇 貴瑞 千葉大学, 大学院・自然科学研究科, 助手
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
4,700千円 (直接経費: 4,700千円)
1996年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1995年度: 3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
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キーワード | 蒸発散 / 土壌水分 / 緑化 / 水管理 / 気孔抵抗 |
研究概要 |
緑化過程における水管理システムの構築を目的として、研究を推進し、以下のような成果を得ることができた。 1.樹木の生長特性の解明:コンテナ栽培樹木の根元径、樹高、材及び葉の乾重、樹形の変化を3年半にわたって測定・解析し、コンテナの容積の影響を大きく受けることを定量的に明らかにした。 2.群落への移行過程に関する基礎的研究:群落への移行過程における葉面気孔抵抗の分布状態を観測し、光合成有効光量子束密度と密接な関係関係にあることを明らかにしすると共に、群落と個体植物の葉温の差異を比較観測し、個体状態の温度、特に茎温が高くなることを明らかにしている。 3.個体から群落への移行過程の蒸発散量のモデル化:個体状態、移行過程、群落状態からの蒸発散量の推定モデルに関して、特にMakkinkの日射法の適用性に焦点を当てて研究を進めた。個体状態の蒸発散量は、この日射法を改良することで利用できること、移行過程においても利用しうる可能性のあること、群落状態においては芝生面からの蒸発散量の推定に十分に使用できることなどを明らかにした。この日射法は、気温と日射量のみで蒸発散量の予測ができるので、実用性が高いといえる。 4.水管理システムの構築:中山らの土壌水分予測モデルを基本にした水管理システムを提案すると共に、水管理システムの中心となる土壌水分予測モデルの適応性をトウモロコシ畑と林地で検討した。その結果、早魃年や林地の場合には、対象土層を深くし、実蒸発散量を算出するための式中に含まれる修正項を大きくしなければならないことなどが明かとなった。 今後は、ここで提案された水管理システムの適応性を多くの場面で検討していく。
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