研究課題/領域番号 |
07456136
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
基礎獣医学・基礎畜産学
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
汾陽 光盛 北里大学, 獣医畜産学部, 助教授 (00153007)
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研究分担者 |
西原 真杉 東京大学, 農学部, 助教授 (90145673)
長谷川 喜久 北里大学, 獣医畜産学部, 教授 (40092001)
久留主 志朗 北里大学, 獣医畜産学部, 助手 (50215076)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
7,600千円 (直接経費: 7,600千円)
1997年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1996年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1995年度: 5,600千円 (直接経費: 5,600千円)
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キーワード | アネキシンV / プロラクチン / LH / mRNA / 下垂体 / 卵巣 / 視床下部 / LHβサブユニット / 黄体形成ホルモン(LH) / 遺伝子発現 / 黄体 / プロジェステロン / ラット / アネキシン5 / カルシウム / 電気生理 / 繁殖生理 |
研究概要 |
(1)下垂体前葉でのアネキシンVの生理機能 アネキシンVは、下垂体前葉で細胞種に特異的に分布し、特にゴナドトロワに多量に含まれる。その合成が、視床下部のGnRHによって促進されること、下垂体前葉細胞初代培養系において、プロラクチン分泌を抑制し、LH分泌を著しく促進すること、LHに関しては、その合成をも促進することを証明し、新規の生理活性を明らかにした。 (2)卵巣におけるアネキシシVの生理機能 卵巣のアネキシンVは、黄体細胞に多量に分布し、顆粒層細胞にはほとんど存在しない。黄体細胞、中でも大型の黄体細胞に特異的にアネキシンVmRNAの存在すること、性周期の進行によってアネキシンVmRNAの発現量が変化し、特に発情前期に促進されることが明らかとなった。更に機能黄体ては、アネキシンVの分布が黄体機能の変化に伴って変動することを免疫組織化学法で明らかにし、黄体機能への関与を推定した。 (3)視床下部電気活動に対するアネキシンVの影響 ラットの視床下部切片を灌流し、SUA(single unit activity)を記録し、視床下部ニューロンの電気活動に対するアネキシンVの影響を観察した。腹内側核(VMH)を含む切片で観察したニューロンのうち、アネキシンVによって発火活動の促進されるもの、抑制されるものの混在することが示され、ニューロモシュレーターとしてのアネキシンVの作用が推定された。 (4)アネキシンVの測定系の開発 アネキシンVが分泌蛋白質であることを明らかにし、細胞外アネキシンVを測定することでその生理機能解明に必要な情報を入手出来ると考え、測定系の開発を目指した。まず組換えアネキシンVを作製し、これを抗原とした抗アネキシンV血清を用い、時間分解蛍光免疫測定法を開発した。同法が特異的で高感度なアネキシンVアッセイ系であることを確認した。
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