研究課題/領域番号 |
07456137
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
基礎獣医学・基礎畜産学
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研究機関 | 国立予防衛生研究所 |
研究代表者 |
松浦 善治 国立予防衛生研究所, ウイルス第二部, 室長 (50157252)
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研究分担者 |
真鍋 昇 京都大学, 農学部, 助教授 (80243070)
宮村 達男 国立予防衛生研究所, ウイルス第二部, 部長 (90100099)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
6,400千円 (直接経費: 6,400千円)
1996年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
1995年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
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キーワード | C型肝炎ウイルス / 遺伝子発現 / アポトーシス / ペスティウイルス / ウイルスの成熟機構 |
研究概要 |
HCVの全遺伝子領域をカバーするcDNAをクローニングした。このcDNAを各種細胞での発現産物を解析したところプロセスされた全てのHCV蛋白が検出された。また、HCV遺伝子を持続的に発現するヒト肝臓由来細胞株を樹立した。HCVコア蛋白質を持続的に発現するHepG2細胞を抗ヒトFas抗体で刺激したところ、24時間後細胞は縮小し、核の凝縮・断片化など典型的なアポトーシス像が観察された。Fas依存性アポトーシスに深く関与することが知られているシステインプロテアーゼ(ICEおよびCPP32)のインヒビターを用いた解析の結果、HCVコア蛋白質の発現により誘導されるアポトーシスにはICEよりもCPP32が深く関与していることが明らかにされた。 HCVのミニジーンRNAの細胞内での合成系を構築し、各種細胞での翻訳効率を調べたところ、ヒト肝細胞由来のFLC4細胞のみが高い効率を示した。この細胞にはHCVのミニジーンRNAを特異的に安定化させまた、翻訳効率を上昇させる何らかの因子が存在することが示唆された。 ヒト肝臓由来のHepG2細胞に組換えウイルスを用いてコア蛋白質を発現させておき、その細胞にHCVの種々の領域のセンスあるいはアンチセンスRNAをトランスフェクトして、コア蛋白とウイルス遺伝子との特異結合領域の同定を試みた。その結果、コア蛋白質をコードする329-710nt(381nt)の領域がコア蛋白質との結合に重要であることが明らかとなった。更に、コア蛋白質のどの領域とHCV RNAが結合するかを検討したところ、コア蛋白質のN末端から58-71番目に存在する塩基性アミノ酸のクラスターが結合に重要な役割を演じていることが示唆された。
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