研究課題/領域番号 |
07456139
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用獣医学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
土井 邦雄 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (70155612)
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研究分担者 |
板垣 慎一 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (00159823)
中山 裕之 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (40155891)
尾崎 博 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (30134505)
塩田 邦郎 (塩田 邦雄) 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (80196352)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
6,600千円 (直接経費: 6,600千円)
1996年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1995年度: 4,800千円 (直接経費: 4,800千円)
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キーワード | ASPOPTOSIS / ガラクトサミン / 肝細胞 / Ca^<2+> / T-2 toxin / 5-Azacytidine / APOPTOSIS / アポートシス / マウス |
研究概要 |
ガラクトサミン(GalN)によって誘発されるマウス肝細胞のAPOPTOSISの発現様式および発現機構に関する一連の研究成果は以下の通りである。 マウス初代培養肝細胞では、5mM以上のGalNの添加によりAPOPTOSISが誘発され、LDHの逸脱に先立つかなり早い時期からDNAのfragmentationが発現し、36時間以降まで維持された。また、20mM GalNの添加では、APOPTOSISの誘導とともにNECROSISによる細胞死が確認され、NECROSIS像の増加と併行してLDHの逸脱も増加した。 GalNはin vitroと同様in vivoでも肝細胞のAPOPTOSISを誘発し、3g/kg投与群では24時間後のAPOPTOSISの誘発に続いて48時間後にNECROSISに移行することが確認できた。また、血清GPT値の上昇はDNAのfragmentationの発現とは一致せず、肝細胞のMECROSISとほぼ一致することが確認された。 CPZ(Ca^<2+>-calmodulin antagonist)とVR(Ca^<2+>-channel blocker)を用いた実験から、GalN誘発肝細胞APOPTOSISでは[Ca^<2+>]iの動態が非常に重要な役割を果たし、[Ca^<2+>]iの上昇とDNA fragmentationの発現およびAPOPTOSIS小体の発現の間に非常に密接な関係があることが示された。逸脱LDH値および血清GPT値の上昇で示されるMECROSISの増加はCPZおよびVRの前処置ではほとんど抑制されなかったことから、MECROSISはAPOPTOSISとは別の機序で起っていることが示唆された。 また、本実験系ではAPOPTOSISの発現にFas,p53等の関与はなく、新たなAPOPTOSIS関連蛋白の発現もないことが示唆された。本実験系における[Ca^<2+>]iの上昇機構およびAPOPTOSISとNECROSISとの関係等については今後の課題である。なお、発現機構の比較の目的で行なったT-2トキシン誘発リンパ球APOPTOSISならびに5-Azacytidine誘発神経系細胞APOPTOSISに関する研究成果も得た。
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