研究課題/領域番号 |
07456142
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用獣医学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
長谷川 篤彦 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (90011923)
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研究分担者 |
亘 敏広 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助手 (50220950)
中山 裕之 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (40155891)
辻本 元 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (60163804)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
5,500千円 (直接経費: 5,500千円)
1996年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1995年度: 4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
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キーワード | アポトーシス / Fas抗原 / Fasリガンド / ネコ免疫不全ウイルス / リンパ系腫瘍 / p53 / イヌ / ネコ / 免疫不全症 / 自己免疫疾患 / Fas |
研究概要 |
アポトーシスの発生において重要な役割を果たすことが知られているFas抗原およびFasリガンドについて、猫の遺伝子クローンを単離するとともに、その発現について検討した。猫のFas抗原遺伝子は、TNFレセプターI型の構造を示し、細胞外の3つのサブドメイン、膜貫通領域およびアポトーシス誘導に不可欠なdeath domainを有していた。猫のFasリガンド遺伝子はTNFファミリーのII型膜蛋白の構造を示し、N末細胞内領域にプロリン残基に富む領域を有していた。猫のリンパ系細胞において、Fas抗原遺伝子は猫免疫不全ウイルス(FIV)感染によるアポトーシス誘導によってその発現が増強したが、Fasリガンド遺伝子の発現は変化しなかった。 一方、FIVに感染した猫の末梢血リンパ球におけるアポトーシスの誘導をフローサイトメーターによって解析したところ、FIV感染猫のリンパ球は24時間の短期培養によって高率にアポトーシスを起こすことが明らかとなり、またそのアポトーシスはCD4(+),PanT(+),s-Ig(+)のいずれの分画にも認められることが示された。 アポトーシスの誘導においてBaxを介して重要な役割を果たすp53遺伝子の変異に関してPCR-SSCP法および塩基配列の決定によって解析した。その結果、骨肉腫、大腸癌、急性白血病、リンパ腫などの多彩な犬の悪性腫瘍の70%以上の症例において、p53の機能を不活化することが予想される変異が検出され、その腫瘍化における重要性が強く示唆された。
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