研究課題/領域番号 |
07457013
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生理学一般
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
大地 陸男 順天堂大学, 医学部, 教授 (10049025)
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研究分担者 |
増宮 晴子 順天堂大学, 医学部, 助手 (30286744)
立山 充博 順天堂大学, 医学部, 助手 (30276472)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
5,600千円 (直接経費: 5,600千円)
1997年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1995年度: 3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
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キーワード | カルシウムチャネル / パッチクランプ / リン酸化 / ベータサブユニット / アンチセンス / マンガン / カルシウム / 心筋 / Ca培玩薬 / Caアゴニスト |
研究概要 |
心筋のL型チャネル電流は、細胞内におけるcAMPやCa増大時に、A-キナーゼを介するリン酸化によって増大する。単一Caチャネル電流の解析から、チャネルのリン酸化による修飾の分子機構をシグナル伝達と関連づけて記述することが第一の目的であった。一方、L-型CaチャネルはジヒドピリジンCa拮抗薬、作用薬の受容体である。これらの薬物の作用がリン酸化でいかに修飾されるかが第二の目的であった。 研究成果 1. isoproterenolの濃度を1nMから0.1mMまで変化させても、mode 0とmode 1が生ずるのみでmode 2発生率が増大しないことが判明した。 2. BAY K 8644によるmode 2の発生率はisoproterenolで増大した。 3. Ba電流の電流不活性化の時間経過がDHP拮抗薬で促進され、これがさらにAキナーゼにより促進された。 4.培養ウサギ心室筋のβサブユニットをアンチセンス処理した実験から、心筋のL-型CaチャネルのβサブユニットはCaチャネル電流の活性化と不活性化の時間経過を促進することが確認された。 5.βサブユニットのアンチセンス処理ではリン酸化による電流増大が減少した。また、増大時の電流電圧関係の過分極方向へのシフトにはβサブユニットが必須であった。 将来の展望 チャネルの分子生物学的な研究から、in vitroの発現系で多くの基礎的データが既に蓄積されている。アンチセンス法は生体機能の分子生物学的修飾であり、分子の生体内での役割を直接みられるという大きな意義がある。これからは機能の時代である。我々は、アンチセンス法によるチャネルの構造機能連関の研究で十分に貢献出来るようになった。Caチャネルに関して、研究最終年度にこの段階に達することができた。今後、Caチャネルに関して、単一電流解析の特徴を生かしつつ、分子構造も考慮した更なる研究が可能となった。
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