研究課題/領域番号 |
07457020
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
薬理学一般
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
柳澤 輝行 東北大学, 医学部, 教授 (90133941)
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研究分担者 |
助川 淳 東北大学, 医学部, 講師 (30187687)
布木 和夫 東北大学, 医学部, 講師 (10172743)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
7,400千円 (直接経費: 7,400千円)
1996年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1995年度: 5,200千円 (直接経費: 5,200千円)
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キーワード | 過分極 / 弛緩 / レブクロマカリム / カリウムチャネル開口薬 / カリウムチャネル遮断薬 / 細胞内Ca^<2+>濃度 / 冠動脈 / 脳動脈 / レボクロマカリム / ベラパミル / カリウムチャネル開口薬(オープナ-) |
研究概要 |
イヌ・ブタの冠・脳動脈において、アゴニスト(ヒスタミン、セロトニン)の収縮タンパクCa感受性増強作用もK^+チャネル開口薬の過分極作用で抑制される。また、アゴニストが存在しなくとも、脱分極の程度が大きければ大きいほど、収縮蛋白Ca感受性が高いことを我々は見いだした。30mMKCl脱分極の〔Ca^<2+>]iの増加と収縮張力に対して、レブクロマカリム(過分極)やKCl濃度減少(再分極)により、[Ca^<2+>]iの減少とともに弛緩が生じた。レブクロマカリムの[Ca^<2+>]iの減少の程度は約40%なのに、張力の減少は約60%と弛緩効果が大きく生じた。種々の濃度のレブクロマカリムの存在下の[Ca^<2+>]i対張力関係とKCl濃度減少時の関係を検討すると、ほぼ同一の曲線となった。細胞外Ca^<2+>濃度を減少して得られる曲線に比べて明らかに同じ[Ca^<2+>]iの減少でも張力の低下が大きかった。同様の弛緩を生じるレブクロマカリムの過分極の程度とKCl濃度減少の再分極の程度は良く一致していた。90mMKCl脱分極した後、KCl濃度低下の再分極、Ca拮抗薬のベラパミル、そして90mMKClのCaCl_2濃度低下の脱分極維持時の、[Ca^<2+>]iと張力の関係を検討すると電位固定の2つの曲線が重なり合い、Ca^<2+>の流入が減少すれば同程度の弛緩が生じる。一方、再分極の曲線がそれらの右下方となり脱分極を維持した他の曲線と異り、同様のCa^<2+>流入減少でも膜電位が深いと大きな弛緩効果が生じた(過分極弛緩連関)。 さらに、レブクロマカリムによる過分極が、アゴニストのCa^<2+>流入に対してどのように影響するかを細胞内Ca^<2+>ストアを枯渇させた条件下で検討すると、Ca^<2+> permeable channelを介するCa^<2+>流入は、過分極によって増加することが示された。
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