研究課題/領域番号 |
07457069
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
寄生虫学(含医用動物学)
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研究機関 | 大阪工業大学 |
研究代表者 |
田辺 和裄 大阪工業大学, 工学部, 教授 (40047410)
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研究分担者 |
木村 正継 (木村 政継) 大阪市立大学, 医学部, 助手 (60195378)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
8,100千円 (直接経費: 8,100千円)
1997年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1996年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1995年度: 4,600千円 (直接経費: 4,600千円)
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キーワード | マラリア / Plasmodium / 遺伝子 / 抗原多様性 / MSP1 / PCR / TRAP / 遺伝子多型 / 多様性 |
研究概要 |
タイ、ベトナムで得られた原虫株について、マラリア原虫抗原多様性を遺伝子レベルでその多型をPCR法、及び、DNAシーケンシングにより調べた結果、次のような知見を得た。 1.三日熱マラリア原虫メロゾイト表面抗原PvMSP1の遺伝子多型に関して:タイの15株についてPvMSP1のICB5とICB6において計35個の変異があり、そのほとんどは二型的変異であった。変異領域ではBelem型(タイプ1)1株とSal-1型(タイプ2)9株以外に、タイプ1と2の組換え型を2種類認めた。そのうち1株は新たに発見されたもので、PvMSP1においてもPfMSP1と同様に、組換えによって多型が生じていることが強く示唆された。 2.熱帯熱マラリア原虫メロゾイト表面抗原PfMSP1の遺伝子多型に関して:PfMSP1の変異ブロック特異的プライマーをデザインし、PCR法によって24通りの組換え型(遺伝子型)を調べるシステムを開発した。そのシステムを用いてベトナム、タイで分離された野生株約300個について多型を調べた結果、確認できた遺伝子型の数は17-21個であった。遺伝子型の出現頻度において両地域で有意な差が見られた。原虫集団間の遺伝的構成の差異をFst指標で見たところ、ブロック2以外は有意に異なっていた。MSP1の変異領域ブロックの間での連鎖解折をおこなったところ、ランダムに組換えが起こっている部位(ブロック4)、とそうでない部位(ブロック3と5)、また、まったく起こらない部位(ブロック6-16)が明らかになった。また、タイ分離株ではMSP1C末端部19kD領域において、既に知られているものとは異なる変異が2箇所認められた。 熱帯熱マラリア原虫スポロゾイト表面抗原TRAP遺伝子多型をタイの20株について調べた結果、タイ株に特有な変異が認められた。また、TRAP遺伝子でも組換えが起こっていることが示唆された。
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