研究課題/領域番号 |
07457076
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ウイルス学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
西山 幸廣 名古屋大学, 医学部, 教授 (60115615)
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研究分担者 |
五島 典 名古屋大学, 医学部, 助手 (70201499)
鶴見 達也 名古屋大学, 医学部, 助教授 (90172072)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
5,400千円 (直接経費: 5,400千円)
1996年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1995年度: 3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
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キーワード | 単純ヘルペスウイルス / ヒトサイトメガロウイルス / 宿主防御機構 / ウイルス遺伝子 / 病原性 |
研究概要 |
ヘルペスウイルスは培養細胞での増殖に必須ではない遺伝子を多数保有している。これら中には、宿主の非特異的バリアー(マクロファージ、インターフェロンなど)を乗り越え、特異的免疫応答(抗体、細胞障害性T細胞)を回避するために必要となる遺伝子がある。本研究では、既にそのような関連が示唆されている遺伝子産物について解析するとともに、新たなウイルス遺伝子の同定を試みた。 1)単純ヘルペスウイルス(HSV)US3遺伝子産物(US3PK)の発現はマクロファージでの増殖に必須であることを示してきた。特異抗体の作製に成功し、従来、細胞質に分布するとされてきたUS3PKが感染後の特定の時期には主に核に存在することが明かになった。 2)HSV UL44遺伝子産物(gC)は補体からの回避に関与している。gC欠損HSVの特性をマウス感染系において検討し、gCの欠損は中枢神経系への侵襲性には大きな影響は与えないが、肺での病変形成を減弱させることが明かになった。 3)機能の全くわかっていないHSV遺伝子産物(UL3、UL4、UL16、UL51、US2、US10産物)について、発現系を作製し、かつ今後の解析に使用可能な特異抗体を新たに得ることができた。 4)ヒトサイトメガロウイルス(HCMV)感染によるMHC classl分子の発現増強には不完全ウイルス粒子が関与していることを示唆する結果を得た。
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