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ポリオウイルスの翻訳開始機構に関与する宿主因子の解析

研究課題

研究課題/領域番号 07457081
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 ウイルス学
研究機関東京大学

研究代表者

豊田 春香  東京大学, 医科学研究所, 講師 (10197973)

研究期間 (年度) 1995 – 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
6,400千円 (直接経費: 6,400千円)
1996年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
1995年度: 3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
キーワードポリオウイルス / IRES / 宿主因子 / in vitro翻訳系 / UV-クロスリンク法 / PTB
研究概要

(1)IRES結合蛋白質の検索:IRES領域をその予想される2次構造から5つの領域に分けたRNA部分を調製し、それらRNAを用いて翻訳促進活性に関してcompetitionアッセイを行った。その結果、loopVと呼ばれるRNA部分を添加することにより促進活性は阻害された。さらにUV-クロスリンク法により、loopVと特異的に結合する蛋白質として上記したPTBに加え、36kDa(p36)及び80kDa(p80)の大きさを持つ分子の存在が確認された。、p36は核蛋白質であるPCBP2であることが明らかとなった。現在p80蛋白質の同定を行っている。
(2)PTB結合蛋白質の検索:ポリオウイルスRNAの翻訳効率促進活性を示す高分子量複合体中で、PTB(polypyrimidine tract-binding protein)分子が重要な役割を果たしている可能性を支持する結果を得ている。そこでPTB結合蛋白質の検索を行う目的で、親水性の高い8アミ酸からなるFLAGペプチド(IBI FLAG SYSTEM)をPTBのN末端に融合させたFLAG-PTB分子をconstitutiveに発現する種々のHela細胞株(FLAG-PTB HeLa)を樹立した。これら細胞株から活性画分を部分精製し、抗FLAGモノクローナル抗体により、FLAG-PTB分子と共に免疫沈降する分子の検索を試みたが、活性画分においてのみ特異的に沈降する分子を同定することは出来なかった。その理由として、今回用いた活性画分が、各細胞株から調製したRSWを精製の第1段階であるSephacryl-S300カラムによるゲル濾過後のフラクションであったため、活性複合体としての精製度が充分には高くなく、抗FLAG抗体ビーズに非特異的に吸着してしまう分子がかなり多かったためと考えられる。従って、ハイドロキシルアパタイトカラム等のアフィニティーカラムによりさらに精製した活性フラクションについて上記操作を行う必要があると考えられた。

報告書

(3件)
  • 1996 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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