研究課題/領域番号 |
07457083
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
免疫学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
稲葉 カヨ 京都大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (00115792)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
7,400千円 (直接経費: 7,400千円)
1996年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1995年度: 5,200千円 (直接経費: 5,200千円)
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キーワード | 樹状細胞 / 肝臓 / サイトカイン / 細胞分化 / 性状解析 / 細胞機能 / MHCクラスII |
研究概要 |
本研究は、非リンパ系器官の内特に肝臓に分布する樹状細胞の表現型や機能等の性状解析を目的としたものである。既知の樹状細胞の性状をそのまま肝臓に当てはめると、非常に僅かしか樹状細胞が存在しないことになる。しかし、より未熟な細胞が存在するために異なる表現型を呈する可能性が考えらため、骨髄由来樹状細胞の分化成熟度と細胞表面マーカーの発現様態との関連を明らかにすることが先決であると考え、それをもとに肝樹状細胞の性状解析をリンパ系器官樹状細胞と比較しつつ進めることにした。 肝組織をコラゲナーゼ処理により得られる白血球分画を細胞のサイズと、CD11c抗体と種々の抗体で二重染色し表現型を検討したところ、以下のような分化成熟程度の異なる少なくとも3種の樹状細胞が存在していることが示された。先ず、小型のCD11c陽性細胞は、リンパ球マーカーを発現しておらず、多くがMHCクラスII陰性であった。しかし、中型の細胞ではMHCクラスIIの発現がやや高まると同時に、HSAの発現強度も増しており、2.4G2(FcRII)やMac-1(CD11b/CD18)も検出された。一方、大型のCD11c陽性細胞はMHCクラスII強陽性でしかもB7-2(CD86)も弱陽性であった。そこで、これらの細胞を2-3日間GM-CSF存在下で培養したところ、小型のCD11c陽性細胞は消失し、大型のCD11c陽性細胞比率の上昇と共に、MHCクラスIIならびにB7-2(CD86)の発現増強が認められた。さらに、固定透過処理により大型の細胞中にDEC-205陽性細胞の存在が確認された。一方、組織学的には、CD11c陽性細胞は門脈三分岐域以外に肝実質部や胆管上皮下などに存在することが確認された。しかし、MHCクラスII陽性細胞は、門脈三分岐近傍には認められたが、肝実質部には少なく、MHCクラスIIの発現程度も微弱であった。DEC-205を発現する細胞は門脈三分岐近傍に僅かに認められただけであった。
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