研究課題/領域番号 |
07457089
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
免疫学
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研究機関 | 国立予防衛生研究所 |
研究代表者 |
竹森 利忠 国立予防衛生研究所, 免疫部, 部長 (60114295)
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研究分担者 |
安達 佳宏 国立予防衛生研究所, 免疫部, 研究員 (20291122)
長岡 仁 国立予防衛生研究所, 免疫部, 研究員 (20270647)
柏田 正樹 国立予防衛生研究所, 免疫部, 研究員 (20270639)
木元 博史 国立予防衛生研究所, 免疫部, 研究員 (20225080)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1996年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
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キーワード | 一次濾胞B細胞 / CD40 / MAPキナーゼ / 胚中心 / 細胞増殖 / 体細胞超変異 / 高親和性B細胞 / 抗原提示機能 / 細胞周期 / 一次免疫反応 / centroblast / 体細胞点変異 / Bリンパ球 / centrocyte / 記憶Bリンパ球 / 免疫グロブリン遺伝子 |
研究概要 |
抗原非依存性、依存性に誘導されるB細胞の成熟と機能の獲得がどの様に調節されるかを明らかにすることを目的として研究を行った。A/JマウスのサブラインA/WySnJマウスでは抗原非依存性に選択形成される一次濾胞B細胞の形成不全が認められ、この形成不全はMAPK系路を含む細胞内シグナル伝達の機能不全が関与する可能性を明らかにした。一方抗原依存性に誘導されるB細胞活性化に重要なCD40受容体刺激によりMAPK/ERKがRas依存性に活性化され、この活性化にTRAFが重要な役割を果たすことを明らかにした。またCD40刺激で活性化されるMAPK/ERKの細胞内局在はIgM刺激で活性化されるMAPK/ERKの局在と異なることを明らかにした。抗原依存性に活性化されたB細胞がどの様な過程で胚中心を形成するかを明らかにする目的で5カラーを用いたFACSによる分離・解析技術を開発し、胚中心B細胞の性状を解析した。その結果、胚中心形成過程で抗原特異的Ig陽性B細胞が一過性に増殖し、その過程で体細胞超変異が誘導され、恐らく同時に、抗原による高親和性B細胞の選択が誘導されることを初めて明らかにした。また胚中心Ig陽性B細胞はT細胞に強い抗原提示活性を有することを明らかにし、これらの結果から、胚中心においてB細胞の体細胞超変異と選択に胚中心T細胞が重要な役割を果たすことが示唆された。またこれらの結果から、胚中心内細胞のダイナミクスが恒常的に抗原の感作を受け発達した胚中心のそれと異なることが、初めて明確に提示された。
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